...例:彼女の方寸は読み取れない...
...例:方寸の地に家を建てる...
...例:方寸を定めて監視する...
...例:方寸に思うままに泣いた...
...例:料理の味付けには、方寸が大事だ...
...天地作者の方寸をや...
芥川龍之介 「るしへる」
...身邊方寸の霧を照す可き微光を點じて生き存へなければならぬ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...そしてそれをたてにして僕を追い出そうとの方寸でしょう...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...万事わが方寸にありという顔でさっさと腰をあげた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...鍬打ち込まぬ方寸の土も無くものの見事に掘り返し...
太宰治 「新釈諸国噺」
...この灰色の四十平方寸ばかりの面積の上に不規則に散在しているさまざまの斑点であった...
寺田寅彦 「浅草紙」
...其の他等々の方寸にも拘らず...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...お角の方寸で我々をその筋へ密告したのに違えあるめえ――そうだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...霊台方寸(れいだいほうすん)のカメラに澆季溷濁(ぎょうきこんだく)の俗界を清くうららかに収め得(う)れば足(た)る...
夏目漱石 「草枕」
...我が方寸(ほうすん)の海に波さわぎて...
樋口一葉 「軒もる月」
...コン吉はなんとか公爵をなだめてキャンヌに引返そうという方寸...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...……それならば秘策は万事拙者(せっしゃ)の方寸にありますヨ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...その方寸を聞いておきたいのだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...この高麗(こま)村におさらばを告げる方寸と見えました...
吉川英治 「江戸三国志」
...一切この秀吉の方寸(ほうすん)にあること...
吉川英治 「黒田如水」
...もうその方寸をえがく夢でうつつなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...何ぼ何でも」「いやおれには方寸がある...
吉川英治 「私本太平記」
...御方寸(ごほうすん)を洩らされい」膝づめに...
吉川英治 「新書太閤記」
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