...例:彼女の方寸は読み取れない...
...例:方寸の地に家を建てる...
...例:方寸を定めて監視する...
...例:方寸に思うままに泣いた...
...例:料理の味付けには、方寸が大事だ...
...身邊方寸の霧を照す可き微光を點じて生き存へなければならぬ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...方寸城中一点の迷塵(めいじん)をとどめざるものに限ります...
井上円了 「おばけの正体」
...そしてそれをたてにして僕を追い出そうとの方寸でしょう...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...それに「方寸」の連中...
高村光太郎 「ヒウザン会とパンの会」
...其の他等々の方寸にも拘らず...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...何のためか――それは親爺の方寸にあることです...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...万事(ばんじ)方寸(ほうすん)の中(うち)にありさ...
永井荷風 「すみだ川」
...一に西郷の方寸に出でるとのことではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...主として小栗上野の方寸に出でたものであることは申すまでもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...一人の世界を方寸に纏(まと)めたる団子(だんし)と...
夏目漱石 「虞美人草」
...転地療養の歴史を方寸のうちに畳み込んでいたって毫(ごう)も驚くに足りない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...全く婦人の方寸(ほうすん)に存することにして...
福沢諭吉 「女大学評論」
...その方寸を聞いておきたいのだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...謙信公の御方寸(ごほうすん)ではないか...
吉川英治 「上杉謙信」
...あとは捕手の方寸にあるから――」とは前もってかれがいい切っていたことではあるが...
吉川英治 「江戸三国志」
...どういう方寸か知らないが...
吉川英治 「江戸三国志」
...「あいつを殺(や)るのはおめえの方寸次第じゃねえか...
吉川英治 「江戸三国志」
...私の方寸(ほうすん)次第ですから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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