...そして極地の海に浮かんでいる膨大な氷の固まりは海員たちへ新鮮な水を供給している...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...日々新鮮なる鱒に舌鼓うつ...
大町桂月 「十和田湖」
...5籠に盛られた新鮮な白菜をみるとき...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...このかくれた洲が、嵐や干満や潮流によって次第に高まったり、水面が後退したりして表面に露われるようになると、最初はそのなかに思想が停泊していた岸辺の屈曲にすぎなかったものが、外洋とは独立した別個の湖水となり、そこに思想はおのが独自性をつなぎ、おそらく塩水から淡水に変じ、新鮮な、あるいはよどんだ海や沼となる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...狎れっこになった国内事情に対して新鮮な光をあてることでもあるばかりでなく...
戸坂潤 「読書法」
...そのなにか新鮮な手触りが...
豊島与志雄 「波多野邸」
...新鮮な響きで聞え始めたのは...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...楽界に新鮮な空気と正論を迎え入れるために...
野村胡堂 「楽聖物語」
...新鮮なりんごを食べ...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...彼女が私に告げるさまざまな話題は凡てが私にとつては新鮮な未知の彼方のしかし退屈な夢のやうなおもひでした...
牧野信一 「早春のひところ」
...盛夏の候でさえ一封度(ポンド)の新鮮なバタはなかなか買えるものではない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...少年のように新鮮な...
山本周五郎 「山彦乙女」
...噛むと新鮮な川苔(かわごけ)の香が鼻をつくように感じられた...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...此の故清少納言の官能は新鮮なそれだけで何の暗示的な感覚的成長もしなかった...
横光利一 「新感覚論」
...いかに気鋭新鮮な...
吉川英治 「私本太平記」
...出京第一日の不安やら触目の事々に新鮮な驚きを抱いていたせいであろう...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...新鮮な空気を飲み...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...初代の教会における新鮮な信者を見るような思いをした...
和辻哲郎 「鎖国」
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