...日暦(ひごよみ)の上に懸っている...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...この暦の誤差は三千年経ってわずかに一日となるだけである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...人暦一万八百年地球は今や第五氷河期の惨禍より脱するに至った...
海野十三 「予報省告示」
...明(みん)の万暦(ばんれき)の初(はじめ)中(みんちゆう)連江といふ所の人蛤を剖(わり)て玉を得(え)たれども不識(みしらず)これを烹(に)る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...まだ陰暦で年中行事をやっている僻遠(へきえん)の土地では...
田中貢太郎 「月光の下」
...殊に今日は陰暦の二十日だけに...
種田山頭火 「其中日記」
...陽暦で正月を済(す)ましてとくに餅は食うてしもうた美的(びてき)百姓の家へ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...陰暦八月十七日の月東にさし上り...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そこでは文明のふしぎなる幻燈機械や天體旅行の奇妙なる見世物をのぞき歩くさうして西暦千八百十年頃の 佛國巴里市を見せるパノラマ館の裏口から人の知らない祕密の拔穴「時」の胎内へもぐり込んだああ この逃亡をだれが知るか?圓頂塔(どうむ)の上に圓頂塔(どうむ)が重なり無限にはるかなる地平の空で日ざしは悲しげにただよつてゐる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...洋学のごときはその源(みなもと)遠く宝暦年間にあり〔『蘭学事始』という版本を見るべし〕...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...(陰暦の正月元日は立春に最も近き朔日(ついたち)を取りたる者なれば元日と立春と十五日以上の差違ある事なし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...高橋至時(よしとき)の『暦書管見』を見るに...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...かつ授時暦の作者郭守敬のごときもよほど才能のあった偉人であるが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...寶暦頃の話に、二人乞食が居るところへ士が通りかゝつた...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...暦のうえではもう秋立つ日も疾うにすぎているけれども...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...清子は立って外し忘れた柱暦を一枚めくった...
矢田津世子 「茶粥の記」
...明治の大火事震災以前のレコード明暦以来...
山本笑月 「明治世相百話」
...べつな暦(こよみ)でも持って暮しているようである...
吉川英治 「新書太閤記」
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