...斯うしてゐては駄目だ...
有島武郎 「An Incident」
...斯うして藝術に遊ばう遊ばうとする女の心持が...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...それゆえ斯うして手紙を書いて送る...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...斯うして見れば年も三つ四つ老けて案外...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...斯うして日米の間は自然に繋(つな)がれる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...斯うして第六話を了りました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...斯うして聴いていると...
二葉亭四迷 「平凡」
...斯うして、又もやそれ程近く迄伸びて来掛った救いの手が外れて、タイタニック号の人々は、よくよく其の夜の冷たい水に溺死す可き運命に決められていたのだろう...
牧逸馬 「運命のSOS」
...この文章を時々少し宛(づゝ)斯うして書いてゐるのだが...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...斯うしてゐながらも主に健康に就いての養生を考へてゐるんですよ...
牧野信一 「毒気」
...斯うして沁々と眺めて見ると...
牧野信一 「円卓子での話」
...斯うして彼れは再び血を吐く機会に行き会った...
松永延造 「ラ氏の笛」
...斯うして委員が大勢居るけれども委員の中で一人でも假名遣を間違へないものはないと云ふのでありました...
森鴎外 「假名遣意見」
...斯うして順々に書いてゐたのでは結局一種の自叙傳を書くことになつてゆく...
若山牧水 「樹木とその葉」
...永い間考へ拔いて斯うして飛び出して來た以上...
若山牧水 「樹木とその葉」
...いま斯うして獨りで歩いてゐると恰も出口を見付けた水の樣に汪然として心の中に流れ始めたのだ...
若山牧水 「樹木とその葉」
...漸く斯うして辿り着いて來たのである...
若山牧水 「比叡山」
...雪の來る少し前に斯うして歸つてゆくのだといふ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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