...斯うしてゐては駄目だ...
有島武郎 「An Incident」
...斯うして地中の熱の分布と云ふ事が分る...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...唯もう命が惜しいばかりに斯うして歯を食いしばっているのだと思うと...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...遠く離れた此処に斯うしていても...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...斯うして日米の間は自然に繋(つな)がれる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...斯うしてお村は縛られて了つたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この手で殺し兼ねたからこそ斯うして自棄(やけ)酒を呑んで居るんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...斯うして錢形平次は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「何をするのだ」「暫らく斯うして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰れが來て無理やりに手を取つて引上げても己れは此處に斯うして居るのが好いのだ...
樋口一葉 「わかれ道」
...斯うして牛歩遅々乍ら着実に(スロウ・バット・シュア)...
牧逸馬 「双面獣」
...――「斯うして歩いてゐると...
牧野信一 「歌へる日まで」
...そんなら斯うしてやらう――後おしをしてやらうよ...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...俺は何時の時でも斯うして妹を迎へに来なければならないんだよ...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...「斯うしてね……?」と彼は酷く感心しながら口真似したゞけでは足りないで...
牧野信一 「籔のほとり」
...永い間考へ拔いて斯うして飛び出して來た以上...
若山牧水 「樹木とその葉」
...斯うして彼の郷里まで入り込んで来ようとは思いがけなかったらしい...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...深山の木は斯うして葉を落すと直ちに後の新芽を宿して...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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