...」笹村はお七夜の時...
徳田秋声 「黴」
...――お七夜、お十夜、八十八夜、百夜通(ももよがよ)いは深草の少将で――」「馬鹿野郎」「へッ、うっかり智恵も出せねえ」柏餅で腹一杯になると、ガラッ八はもうこんな調子でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...安兵衛 (黙って障子を閉め、自分の部屋へ行く)時次郎 一両ありゃ、お七夜に、鯛という訳にも行くめえが、お頭(かしら)つきで祝えるよ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...頸居(くびすえ)というお七夜の祝儀に立合っただけで...
久生十蘭 「無月物語」
...赤ん坊はずっと良好で三十日のお七夜には健之助という名がつきました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お七夜さわぎをして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お七夜に鷹二郎と名をつけて祝ってくれた...
山本周五郎 「契りきぬ」
...お七夜を済ませて帰るとき...
山本周五郎 「竹柏記」
...幼少の頃、ぼくが覺えてゐるぼくの父の選名法は、さうして考へた名を、お七夜の朝、幾つも紙に書いて、コヨリにし、神だなに上げて、いちばん小さい子供にその中から一本引かせる方法だつた...
吉川英治 「折々の記」
...しかし酒興の事だしとこちらさえ忘れていると、お七夜の朝、水ひきを掛けた一紙の絵がとどけられた...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
便利!手書き漢字入力検索