...それを断行する勇気がありません...
芥川龍之介 「或恋愛小説」
...断行する勇気が出なかったのでございます...
芥川龍之介 「疑惑」
...併(しか)し彼女は彼女自身の臆病からそれを断行することが出来なかつたのであらう...
伊藤野枝 「女絵師毒絵具を仰ぐ」
...遂に私の内心では決心を断行する勇気が出ないかと云ふ自身の弱い意志への憤怒に燃えた...
伊藤野枝 「感想の断片」
...有名なる羽地王子向象賢が国相となった時に断行するようになりました...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...彼は飛行島の爆破を断行する決心だったのである...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...反革命も彼等がいなければあえてすることができないほどに断行する...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...然(しか)れども官能(よ)くこれを断行すること無し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...星除名論者は如何にして其事後を善くせんとする乎土佐派の目的は是れに依りて伊藤内閣を出現せしめんとするに在らむされど伊藤侯は決して逆取の手段を断行する政治家に非ずたとひ侯の野心勃々たるを以てすと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これを断行するに躇する自分の方にこそ寧ろ不安の分子があつて然るべき筈だ...
夏目漱石 「それから」
...これを断行するに躊躇(ちゅうちょ)する自分の方にこそ寧ろ不安の分子があって然るべき筈だ...
夏目漱石 「それから」
...約束を断行する事は吉川夫人に対する彼の義務であった...
夏目漱石 「明暗」
...お延はいざとなると口で云った通りを真面(まとも)に断行する女であった...
夏目漱石 「明暗」
...劇場の支配人――主事がたよりないから更迭を断行する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...苦痛を忍んで御息所は伊勢行きを断行することにした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...やむをえず出家を断行することにした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...曹操はいさぎよく撤兵を断行する...
吉川英治 「三国志」
...それがしが軍紀の振粛(しんしゅく)を断行するに当って...
吉川英治 「三国志」
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