...当然の断案である...
井上円了 「おばけの正体」
...この断案の中に真理がない事はないが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...私の概念的な粗雑な断案を...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...もとより断案を下し難しと雖も...
高木敏雄 「比較神話学」
...そこで余事はさておきここにはまずこういう断案だけを下しておきましょう...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...農民おどしのための案山子として使用せられているのだということの推想と断案とに...
中里介山 「大菩薩峠」
...ソシアリズムも皆卒業した後の断案であると...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...「どうせ女には敵(かな)わない」と甲野さんは断案を下(くだ)した...
夏目漱石 「虞美人草」
...こういう一句の断案を下しました...
夏目漱石 「行人」
...一大断案を受くべき危機に達(たつ)して居る事を切に自覚した...
夏目漱石 「それから」
...「大丈夫だろう」彼は漸く普通の人の断案に帰着する事が出来た...
夏目漱石 「道草」
...どのような凡庸なる探偵といえども当然の断案を下すのに躊躇することはあるまい...
久生十蘭 「魔都」
...併しこんな重大な問題にうかと断案を下して...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...それでこの断案を飜すわけには行かない...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...父の悪事を訴えた者は死罪に処すべきであるという断案を下した...
穂積陳重 「法窓夜話」
...夙(はや)く同じ断案を得た人がある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...其精神元気を改造するの用を為(な)し能ふ者に非ざるは歴史上の断案なり(二)更に学校教化の作用を借りて人心改造の途(みち)となさんとする者あり...
山路愛山 「英雄論」
...今一度裁判を開いて窮極の断案を下す事に相成りました...
夢野久作 「霊感!」
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