...一史家が鉄のごとき断案を下して...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...当然の断案である...
井上円了 「おばけの正体」
...もとより断案を下し難しと雖も...
高木敏雄 「比較神話学」
...最後の断案を下して曰く...
高木敏雄 「比較神話学」
...(23)そうしてここに一つ断案を下しておきます...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...私は窮余の断案を下して落ち附こうとしたが...
太宰治 「佐渡」
...世間では軍部のこの第一の断案に対しては別に「誤解」もしなければ反対でもないらしい...
戸坂潤 「社会時評」
...これはこの返答の結論でも断案でもなくて...
中里介山 「大菩薩峠」
...あまりにも道義的な断案は...
中島敦 「李陵」
...こういう一句の断案を下しました...
夏目漱石 「行人」
...考えても断案は控えざるを得なかった...
夏目漱石 「明暗」
...睡入(ねい)ッていた智慧(ちえ)は俄(にわか)に眼を覚まして決然として断案を下し出す...
二葉亭四迷 「浮雲」
...父の悪事を訴えた者は死罪に処すべきであるという断案を下した...
穂積陳重 「法窓夜話」
...此の神秘に断案を下すべく現れた...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...これは詩的な境遇にいながらなんらの男を引きつける力のない女であると断案を下しながらも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これを第二の断案とする...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そしてかう云ふ断案を下した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...相応の確(たしか)な研究と一種の突つ込んだ直覚(ちよくかく)とから得た断案(だんあん)を率直に語る此(この)人の芸術批評は面白い...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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