...「芭蕉は元禄時代の最大の新人だつた」と云ふ室生犀星氏の断案は中(あた)つてゐるのに違ひない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...今日の紛糾錯綜入乱れた文化の葛藤を解決し制馭(せいぎょ)する威力のないものであるというのが二葉亭の禅に対する断案で...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...もとより断案を下し難しと雖も...
高木敏雄 「比較神話学」
...此の断案とかの神名の解釈と...
高木敏雄 「比較神話学」
...最後の断案を下して曰く...
高木敏雄 「比較神話学」
...追究や断案にこだわらず...
太宰治 「苦悩の年鑑」
...それに較(くら)べて私が乞食だという彼の断案には承知できないものがあった...
太宰治 「母」
...とにかく初枝女史の断案に賛意を表することに致します...
太宰治 「ろまん燈籠」
...これはこの返答の結論でも断案でもなくて...
中里介山 「大菩薩峠」
...出立については――」別れと覚悟の断案を下して置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...考えても断案は控えざるを得なかった...
夏目漱石 「明暗」
...哲学博士の断案も違ったかも知れぬけれど博士は...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...之は決して棄てないから断案を一番遠くのものにつけてしまつて...
平出修 「計画」
...私の最後の断案です...
平出修 「計画」
...人智の最上の断案で...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...きっと一しょに死ぬる積りでいるのだという断案が...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...相応の確(たしか)な研究と一種の突つ込んだ直覚(ちよくかく)とから得た断案(だんあん)を率直に語る此(この)人の芸術批評は面白い...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...最後の断案を下して言います...
吉川英治 「江戸三国志」
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