...「芭蕉は元禄時代の最大の新人だつた」と云ふ室生犀星氏の断案は中(あた)つてゐるのに違ひない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...この断案の中に真理がない事はないが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...先程丘の上で大月の下した犯人は左利きであると言う断案を思い出した...
大阪圭吉 「花束の虫」
...われらの考えによればこの断案がすでにはなはだ誤ったものである...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...殆んど何等の断案をも...
高木敏雄 「比較神話学」
...未だ確乎たる断案を下し得るの位置に達せず...
高木敏雄 「比較神話学」
...それを研究しなければ最後の断案を下すことが出来ないといってよい...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...一つ断案を下しておきます...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...と私は素早く断案を下した...
太宰治 「佐渡」
...とにかく初枝女史の断案に賛意を表することに致します...
太宰治 「ろまん燈籠」
...的(まこと)にこれ彼が事業の断案といわざるべからず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...「どうせ女には敵(かな)わない」と甲野さんは断案を下(くだ)した...
夏目漱石 「虞美人草」
...それでこの断案を飜すわけには行かない...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...この断案は動かすべからざるものだ...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...此簡約の語に由つて一の断案を下さむことは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これが私の断案である...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...此断案は僕を安心させた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
...従客(しょうよう)として断案を下したのである...
吉川英治 「黒田如水」
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