...畢竟それだけだ』と断案を下してしまふのであります...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...「芭蕉は元禄時代の最大の新人だつた」と云ふ室生犀星氏の断案は中(あた)つてゐるのに違ひない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...最後の断案を下して曰く...
高木敏雄 「比較神話学」
...未だ確乎たる断案を下し得るの位置に達せず...
高木敏雄 「比較神話学」
...ここに一つの断案を下しておきます...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...と愚にもつかぬ断案を下して...
太宰治 「佐渡」
...われわれが招待するんだからな」とシーモノフが断案を下した...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...ソシアリズムも皆卒業した後の断案であると...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...種属全体に通用する犬と云う断案は出て来ません...
夏目漱石 「創作家の態度」
...一大断案を受くべき危機に達している事を切に自覚した...
夏目漱石 「それから」
...考えても断案は控えざるを得なかった...
夏目漱石 「明暗」
...そういう見地からこの問題を考察する必要がある!』といった風な言葉で断案を下してしまうのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...之は決して棄てないから断案を一番遠くのものにつけてしまつて...
平出修 「計画」
...この断案は動かすべからざるものだ...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...この中に西洋の婦人服と日本の婦人服とを比較して最後の断案が始終動いて居る優美の挙動やまた動くにつれて現はれて来る変化無限の姿を見せるといふ点で日本服はドウしても西洋服に勝(まさ)つて居りますとしてある...
正岡子規 「墨汁一滴」
...わたくしは敢て此に大胆なる断案を下さうとおもふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...小説といふものは何をどんな風に書いても好いものだといふ断案を下す...
森鴎外 「追儺」
...其精神元気を改造するの用を為(な)し能ふ者に非ざるは歴史上の断案なり(二)更に学校教化の作用を借りて人心改造の途(みち)となさんとする者あり...
山路愛山 「英雄論」
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