...今夜じゃなければ……」「折角だが断る...
海野十三 「宇宙尖兵」
...別に改まって「二人の双生児」と断る必要はない筈である...
海野十三 「三人の双生児」
...断るのも我儘(わがまま)のような気がして...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...女の方から断ると云うのは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...マルクス主義が、科学に於ける実験と理論との上のような一般的関係を、実践と理論との関係の特殊な場合に属させることは、断るまでもない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...フランス大ブルジョアジーのモットーたる自由平等がこの悟性(レーゾン)に由来することは断るまでもないだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...横田さんの方を断るかも知れないと云ったが...
豊島与志雄 「反抗」
...断る口実は立派にある...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...電話で断るわ...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...現代の西洋風の学問ではと断る必要があるのかも知れない...
中谷宇吉郎 「雪の話」
...行掛り上断る訳に行かなかった健三は...
夏目漱石 「道草」
...源助苦い顔をしながら断るわけにも行きません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...編集者から原稿を頼まれると断るより書く方が面倒がないから大体の場合は書くと言っておられたこともある...
平林初之輔 「作家としての小酒井博士」
...青年は魅力を感ずるが断る...
北條民雄 「青年」
...どうしても書けないといって断ると...
室生犀星 「芥川の原稿」
...ひとが電報まで打ッて厭じゃと断るものを無理に書けと言って寄こした旬報の曰くが「左記項目のうち御気に召した題を御選びの上御執筆下さいますよう茲に懇願いたす次第」と書いて題のところに「小説の映画化戯曲の映画化私感...
山中貞雄 「五題」
...こう云って絡る思いをひき断る気力でうーんと力を椅子の肱に入れてみた...
横光利一 「旅愁」
...これは矢張り断るに限る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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