...それを断るは此処等の村の礼儀ではなかつた...
石川啄木 「道」
...「媒介人(なこうど)は断るぜ...
泉鏡花 「婦系図」
...ではどう云う風にして断るか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...たんに臆測を楯にして人の申し出でを断る...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...あげくのはてには断るという...
知里真志保 「生きているコタンの銅像」
...今更ここに断る迄もないことだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...(断るが、茲でいふ想ひとは思惟的なのでもイメッヂでのでも宜しい...
中原中也 「小詩論」
...出せと言へば父は何時も涙ぐんで断るのであつた...
中原中也 「その頃の生活」
...第一(だいち)どこで断る隙間もないように...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...不自由ではあるが一人断るより外はあるまいと思ったりした...
火野葦平 「糞尿譚」
...たぶんおめえさんも結局は断るんだろ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...断るだけでも会わなくちゃ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...断るのに苦労するんじゃないか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...酒を飲まうと云ふと屹度始めは断る...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...実際どんなに忙しくても、雑誌記者の訪問をうけると、その日の芥川のように高飛車に断われるものではない、断るにも、どこか謝まるような語調を含めるのが礼儀であった...
室生犀星 「芥川の原稿」
...書けないものを断るまじめさと...
室生犀星 「芥川の原稿」
...断ることはないだろうに...
吉川英治 「江戸三国志」
...謝礼をいただくくらいならばこちらからも宿料を置いてゆかねばなりませんと断ると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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