...それを断るは此処等の村の礼儀ではなかつた...
石川啄木 「道」
...都合のよくない時は断る...
梅崎春生 「狂い凧」
...「僕は断る...
海野十三 「火葬国風景」
...といつて男の頼みを無下(むげ)に断る訳にも往(ゆ)かなかつたので...
薄田泣菫 「茶話」
...銀座へ、さそわれたけれど、断る...
太宰治 「正義と微笑」
...あたしゃ歯が悪くて筍はまっぴらだと断る話...
太宰治 「惜別」
...断るわけにもゆかないのでしかたなしに盃をだした...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...○訪客を断るにはいろ/\の手があるが...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...マルクス主義が、科学に於ける実験と理論との上のような一般的関係を、実践と理論との関係の特殊な場合に属させることは、断るまでもない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...厭なものは断る、断ってさえしまえば後(あと)には何も残らない、私はこう信じていたのです...
夏目漱石 「こころ」
...――縄張違いだから――と再三断るのを無理に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...断るにも断り切れない」皆川半之丞はまったく困(こう)じ果てた様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...断ると感情を害しますからね...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...●探偵の手…………軽く左右に振って断る...
夢野久作 「涙のアリバイ」
...断るって」妙達は...
吉川英治 「私本太平記」
...断る口実を持って来られたのだが……もうそうそうは...
吉川英治 「平の将門」
...断ると、後家は、「いいえ、そんな大した品ではございません、宅には、古びた能衣裳やら男物の古い小袖が、役にも立たず押しこんであるので、せめて、あなたのような御修行中の若いお方に着ていただければと思って、丹精(たんせい)してみたのでございます...
吉川英治 「宮本武蔵」
...心配そうに断ると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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