...斉しく真理の仮面をかぶった仮象に過ぎないことを吾々は彼から聞くに過ぎなかった...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...普通精神は自由の領域と考えられるが茲にも因果律が行なわれることは精神をも死せる自然と斉しく見得る限り許されうる...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...というのは例えば斉しく理論的であっても...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...芸術作品一般と斉しく...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...でつまり啓蒙という事実はイギリスから発生し而もフランスに於て大きな政治的な影響を有ったが(啓蒙期はヨーロッパ諸国の文化が斉しく経験した大事な時期だが)...
戸坂潤 「啓蒙の現代的意味と役割とについて」
...斉しくブルジョア・イデオロギーにぞくする一環である限り...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...斉しくあて嵌めることを要求するものと見ていい...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...どれも斉しくイデオロギーだという点から観察を進めて行くと...
戸坂潤 「思想としての文学」
...日本中の有識者が斉しく認める処だろう...
戸坂潤 「社会時評」
...その国体の本質をわが国の夫と極めて相斉しくするものということが出来る...
戸坂潤 「社会時評」
...斉しく形而上学的と呼ばれる理由を有っているのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...何れも斉しく生活へ近く又夫から縁遠い...
戸坂潤 「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」
...天下をして斉しく其の風采を想望せしめたりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...○歌舞伎座新富座の如き日本風の劇場近頃斉しく観客の喫烟を禁ず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...アナクマに当る)てふ誤訳を踏襲するに斉しく...
南方熊楠 「十二支考」
...斉しくこれ肥えて馬鹿で麁悪(そあく)な物と詠(よ)んだのを引いた...
南方熊楠 「十二支考」
...今日の南洋諸島人と斉しくこれらの解説が生じた頃寄ると触ると屎とかくぼとか言うて面白がりいた証拠になる...
南方熊楠 「十二支考」
...斉しく命に達せずとす...
吉田松陰 「留魂録」
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