...斉しく立つて平氏を呪ひ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...斉しく真理の仮面をかぶった仮象に過ぎないことを吾々は彼から聞くに過ぎなかった...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...斉しく可能であるのではない...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...斉しく方法の省察の名に値いする充分の理由のあることは...
戸坂潤 「科学方法論」
...普通精神は自由の領域と考えられるが茲にも因果律が行なわれることは精神をも死せる自然と斉しく見得る限り許されうる...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...というのは例えば斉しく理論的であっても...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...でつまり啓蒙という事実はイギリスから発生し而もフランスに於て大きな政治的な影響を有ったが(啓蒙期はヨーロッパ諸国の文化が斉しく経験した大事な時期だが)...
戸坂潤 「啓蒙の現代的意味と役割とについて」
...それにも拘らずどの場合であっても新聞は斉しくイデオロギーの機関であった...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...第一・第二・第三・の何れの考え方も斉しく...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...イデオロギーの諸価値は斉しくこの見えない下部構造から発生して来た枝であった...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...ラッセルもクーチュラーも斉しく現代の優れたライプニツ研究家だということである...
戸坂潤 「辞典」
...之は結局斉しくバーバリズムの範疇に這入らざるを得なくなる...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...斉しく形而上学的と呼ばれる理由を有っているのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...斉しく生活に近くなければならない...
戸坂潤 「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」
...何れも斉しく生活へ近く又夫から縁遠い...
戸坂潤 「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」
...天下をして斉しく其の風采を想望せしめたりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...読めば忽(たちまち)和臭の弊に陥るべしとは其の道を修むる人の斉しく言う処なり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...ゴリラはわが国でヒヒというと斉しく大なる猴(さる)で...
南方熊楠 「十二支考」
便利!手書き漢字入力検索