...汝須(すべか)らく汝の自負に傲慢なれ、不遜なれ、大水の声をあげて汝みづからの為に讃美し、謳歌して可也(かなり)...
石川啄木 「閑天地」
...我儘(わがまま)で強情で小さな反抗心に満ち満ちた不遜な生徒でありました...
伊藤野枝 「背負ひ切れぬ重荷」
...私の強情で不遜な事の攻撃は...
伊藤野枝 「背負ひ切れぬ重荷」
...汝が他人の言を容れざるはこれ汝が高慢不遜なるの証(しょう)なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...暗闇の中から不意にわが灯をうち落とすなんていう不遜な行動があるだろうか...
海野十三 「地球盗難」
...彼の言葉が死者に対して不遜なのにますます恐しがるようだった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...不遜な蔑視の念をさえ持っていたような気もする...
太宰治 「善蔵を思う」
...――私が急にこんな不遜なことを言い出したのは他の理由からではないので...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...声明書や抗議書や文相辞任勧告というような不遜な形態を取って現われているに外ならない...
戸坂潤 「社会時評」
...不遜な能無しである...
戸坂潤 「読書法」
...この猿どもの不遜な挙動を憎まないわけにはゆかないのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼に関する不遜な独言を呟いてゐるのにも気づかず彼は...
牧野信一 「秋晴れの日」
...何うしても此の不遜な考へが妾の頭から離れません...
牧野信一 「階段」
...不遜な態度を示したので...
吉川英治 「三国志」
...すこぶる高圧的に不遜な最後通牒を呉へ突きつけてきているという...
吉川英治 「三国志」
...かれらの不遜な態度には...
吉川英治 「平の将門」
...「無智不遜なるきょうまでの無礼は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...自分の不遜な気持がたしなめられた...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??