...わしより傲慢不遜な人間が此世にゐたとは信じられぬ...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...我儘(わがまま)で強情で小さな反抗心に満ち満ちた不遜な生徒でありました...
伊藤野枝 「背負ひ切れぬ重荷」
...私の強情で不遜な事の攻撃は...
伊藤野枝 「背負ひ切れぬ重荷」
...昨日は一人の不遜な中年女にでくわした...
種田山頭火 「行乞記」
...そういう不遜な考えは少しもなかった...
豊島与志雄 「死ね!」
...この猿どもの不遜な挙動を憎まないわけにはゆかないのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうかお手を出して下さい! 今度のことはきれいに忘れませう! あなたに対して不遜な態度に出たことは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...彼に関する不遜な独言を呟いてゐるのにも気づかず彼は...
牧野信一 「秋晴れの日」
...何うしても此の不遜な考へが妾の頭から離れません...
牧野信一 「階段」
...自分は好意をもち過ぎて作者にむしろ不遜な言葉を送つたかも知れない...
牧野信一 「海浜日誌」
...不遜な自尊心を育くみ...
牧野信一 「毒気」
...そしてその他にはたゞ彼等を上ツ面だけで軽蔑するといふ不遜な心しか持ち合せないのが自分なのか――純吉はそんな妄想に走らうとした鈍い神経を...
牧野信一 「渚」
...あの傲慢不遜な言葉と嬉しそうな顔付とは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すこぶる高圧的に不遜な最後通牒を呉へ突きつけてきているという...
吉川英治 「三国志」
...かれらの不遜な態度には...
吉川英治 「平の将門」
...「無智不遜なるきょうまでの無礼は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...自分の不遜な気持がたしなめられた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...不遜な阿巌(あごん)という当の法師はもう引っ込んで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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