...わしより傲慢不遜な人間が此世にゐたとは信じられぬ...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...不遜な眼であつた...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...我儘(わがまま)で強情で小さな反抗心に満ち満ちた不遜な生徒でありました...
伊藤野枝 「背負ひ切れぬ重荷」
...そうして自分の命を自分のものと思うのは不遜なことだと気がつきました...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼の言葉が死者に対して不遜なのにますます恐しがるようだった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...この文章は當時のヨーロツパ人の不遜な感情を語つてあますところがない...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...――私が急にこんな不遜なことを言い出したのは他の理由からではないので...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...声明書や抗議書や文相辞任勧告というような不遜な形態を取って現われているに外ならない...
戸坂潤 「社会時評」
...不遜な能無しである...
戸坂潤 「読書法」
...上流社會によく見られる例の不遜なまでの自負心に滿ちていたが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...この不遜な穽(おとしあな)――我々が想像するやうな場所よりも...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...不遜な自尊心を育くみ...
牧野信一 「毒気」
...そしてその他にはたゞ彼等を上ツ面だけで軽蔑するといふ不遜な心しか持ち合せないのが自分なのか――純吉はそんな妄想に走らうとした鈍い神経を...
牧野信一 「渚」
...人間ほど悲惨で不遜なものはない*という大胆な言葉を支持できる何かの論拠を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不遜な態度を示したので...
吉川英治 「三国志」
...朝廷にさえ不遜な態度を示しています...
吉川英治 「三国志」
...すこぶる高圧的に不遜な最後通牒を呉へ突きつけてきているという...
吉川英治 「三国志」
...その不遜な体躯をすこし崩(くず)して...
吉川英治 「私本太平記」
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