...情婦(いろ)から来た文殻(ふみがら)が紛込(まぎれこ)んだというので...
泉鏡花 「婦系図」
...一間に閉じこもって破れて落ちる文殻(ふみがら)を綴り合わせているどころの話ではなく...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...そうして懐から昨夜の文殻を取り出しながら...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...急いで瑠璃光は文殻を地に投げ捨てゝ...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...証拠になるような文殻(ふみがら)全部私とこい持って来なさいましたのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...「昔の人の袖(そで)の香(か)ぞする」その文殻(ふみがら)は...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
......
永井荷風 「雨瀟瀟」
...手文庫には文殻(ふみがら)とノートがぎっしり詰っていた...
夏目漱石 「道草」
...机の上へ文殻(ふみがら)を投げ出し...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...投げ捨ててあった文殻(ふみがら)を拾って...
吉川英治 「剣難女難」
...読み終った文殻(ふみがら)をもなお顔に押し当てて...
吉川英治 「私本太平記」
...それを妻の文殻にくるんで助光に託してから...
吉川英治 「私本太平記」
...文殻(ふみがら)を返していただくと...
吉川英治 「新書太閤記」
...文殻(ふみがら)を啓之助へつきやって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...御返答高札下サルベク候月 日新免宮本武蔵政名「すぐ帰る」清十郎は文殻(ふみがら)をたもとへ突っ込むとそういって立ち上がった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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