...甚だ文学好きだつたといふことである...
芥川龍之介 「日本の女」
...この何者にも制肘(せいちゅう)されない放縦な駄々ッ子的気分が当時の文学好きの青年の共鳴を惹(ひ)くに十分力があった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...初めは例の田舎の文学好きの青年の気紛れに書いた手紙と馬鹿にして読んだが...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...文学好きの人はたいてい知っていた...
田山花袋 「田舎教師」
...懇意にしている文学好きの医学士の邸宅などへも案内された...
徳田秋声 「仮装人物」
...これも日頃懇意にしている文学好きの内科の学士で...
徳田秋声 「仮装人物」
...文学好きの青年らと同人雑誌を刊行していたのであるが...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...又文学好きだと言われる婦人は...
永井荷風 「申訳」
...文学好き政治家としての記録保持者である...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...或る大政治家の息子で文学好きな青年は...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...富岡も加野も文学好きで...
林芙美子 「浮雲」
...第一になぜ私が文学好きなぞになったかという問題だが...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...あの頃彼が、秘かに想ひを寄せてゐた照子が、文学好きで、様々な文学者の名を恰も恋人のやうに憧れて、無慈悲にも彼に文科をすゝめた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...大層な文学好きだつた...
牧野信一 「「尾花」を読みて」
...寄席好き文学好きの少年だつた私が早速に一本を購読して泡鳴の篇中の作品には好感を抱いたが...
正岡容 「巣鴨菊」
...やっぱり文学好きで...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...文学好きな人はまたその勉強がよくできた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...近所には芋繁などという風変りな文学好きがいたし...
柳田国男 「故郷七十年」
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