...甚だ文学好きだつたといふことである...
芥川龍之介 「日本の女」
...父母をはじめ伯母もかなり文学好きだからです...
芥川龍之介 「文学好きの家庭から」
...この何者にも制肘(せいちゅう)されない放縦な駄々ッ子的気分が当時の文学好きの青年の共鳴を惹(ひ)くに十分力があった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...妻は昔から文学好きで...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...三時頃、ヱプロン姿でT子さんがやつてきた、今日は酒と肴とを持参して、樹明君にも来て貰つて、ゆつくり飲むつもりだつたが、仕事が忙しくて手がひけないので、お断りにきたといふ、そして酒屋の方へまはらなかつたからといつて、五十銭銀貨一つを机に載せて帰つていつた、彼女もずゐぶん変り者だ、女としては殊に変つてゐる、夫もあり子もあり、そして料理屋兼業の旅館Mの仲居さんだが、ヒス的であることに間違はない(樹明君も妙な人間を其中庵訪問者として紹介したものである)、句作でもすると面白いのだが、まあ、文学好きの程度、或る意味では求道者といつてもよからう...
種田山頭火 「其中日記」
...初めは例の田舎の文学好きの青年の気紛れに書いた手紙と馬鹿にして読んだが...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...文学好きの人はたいてい知っていた...
田山花袋 「田舎教師」
...文学好きの青年らと同人雑誌を刊行していたのであるが...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...又文学好きだと言われる婦人は...
永井荷風 「申訳」
...文学好き政治家としての記録保持者である...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...或る大政治家の息子で文学好きな青年は...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...富岡も加野も文学好きで...
林芙美子 「浮雲」
...あの頃彼が、秘かに想ひを寄せてゐた照子が、文学好きで、様々な文学者の名を恰も恋人のやうに憧れて、無慈悲にも彼に文科をすゝめた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...大層な文学好きだつた...
牧野信一 「「尾花」を読みて」
...寄席好き文学好きの少年だつた私が早速に一本を購読して泡鳴の篇中の作品には好感を抱いたが...
正岡容 「巣鴨菊」
...学生や若い勤人中の所謂文学好きは...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...殿上役人などの文学好きな青年などは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...近所には芋繁などという風変りな文学好きがいたし...
柳田国男 「故郷七十年」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??