...公園の敷石がきれいになった...
...敷石を張り替える予算がないため、今は放って置かれている...
...敷石が滑りやすくなって、少し危ない...
...敷石を踏み外して転んでしまった...
...敷石の割れ目に草や雑草が生い茂っている...
...自分は迷つた紫色をした一羽の鳩が電車道の敷石へとび下りて歩いた...
千家元麿 「自分は見た」
...下には赤い敷石が焼けて...
谷譲次 「踊る地平線」
...敷石を踏む跫音さへ打消すほど...
永井荷風 「蟲の聲」
...同じき街の敷石をば響も同じくわれも今は踏むなり...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...朱塗の玉垣のほとりには敷石に添うて幾株の松や梅が植えられてある...
永井荷風 「霊廟」
...敷石の尽きた所に擦(す)り硝子(ガラス)の開き戸が左右から寂然(じゃくねん)と鎖(とざ)されて...
夏目漱石 「野分」
...たった今風邪薬をもらひに出掛けて行った女中の下駄の歯が敷石に触れてくくくと云ってゐる...
原民喜 「焔」
...そこで君が敷石の事を考へてゐると云ふことが分かつたのだね...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...敷石のきしみも窓越しの裁断機や鋸(のこ)の歌もすべての響きが工場の塀越しに消えていった―――その塀はこんなにも低かった!若いボルセヴィキの吹くコンツモールの曲はコンクリの高壁を越えてひろ/″\と谺したそれは夏の朗らかな幽囚の青空に...
槇村浩 「同志下司順吉」
...飛び/\に立っている街燈が覚束(おぼつか)ない光を敷石の上に投げていた...
松本泰 「緑衣の女」
...所々に白く見える石塀の殘りや草の間の敷石などから推して...
三好十郎 「肌の匂い」
...毎日暖い敷石の上で僥倖の餌を争つてゐる鳩とは違ふと思つた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...油竹を左右に植えた敷石道でちょっと奥へひっこんだひと棟があった...
山本周五郎 「新潮記」
...敷石の上を匍(は)いながら...
夢野久作 「巡査辞職」
...黒塗の大きな木靴を引(ひき)ずつて敷石の上に音をさせ乍(なが)ら悠然(のつそり)と歩く肥(ふと)つた老人が土地で一流の料理屋(レスタウラン)「アンリイ四世楼」を教へて呉(く)れた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...敷石道に、ふた筋(すじ)、長い布が、木から木へ干し渡してある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...敷石の上で雀躍(こおどり)をしていると...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...幅二十尺ほどの頑丈な敷石道を通じているのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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