...そして、その敵手の性質、勢力、惡意をも自分の物としてしまふのが自己自然の努力だと思つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...遂に敵の地底戦車にとり囲(かこ)まれたのだと悲観しましたのに対し...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...敵は幾万ありとても...
太宰治 「十二月八日」
...三千度といふ熱度に逢つちや敵ひません...
徳田秋聲 「フアイヤ・ガン」
...敵になったのだから――何んて...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...善事の背後にも敵があるついでに加えて述べたきことは...
新渡戸稲造 「自警録」
...敬太郎さんがその敵にやられました...
野村胡堂 「死の予告」
...その敵討ちの役を買って出て来た俺達二人だ...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...右に左に敵を斬り伏せ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...彼は道子に敵はなかつた...
牧野信一 「爪」
...真のフランスの敵に向けらるべきものである...
宮原晃一郎 「風変りな決闘」
...天下無敵の快男児で...
夢野久作 「近世快人伝」
...山越えを選ぶのだ」「敵の火の手をご覧ありながら...
吉川英治 「三国志」
...せっかく、魏の陣屋を占領しながら、たちまち、それを敵に返し、態(てい)よく南鄭城へ引っこんでいるという調子です...
吉川英治 「三国志」
...――敵の総帥を眼にみながら...
吉川英治 「三国志」
...敵の手配(てはい)はいよいよきびしく固まるであろう...
吉川英治 「神州天馬侠」
...最も危険な敵だし――駿河...
吉川英治 「新書太閤記」
...海上で敵船の捕獲や掠奪をやっていたことは...
和辻哲郎 「鎖国」
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