...卑屈は敵と思へ...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...敵情を探るためには斥候(せっこう)や...
泉鏡花 「海城発電」
...こなたは猶豫なく大喝して待てと敵を呼び留めた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...敵の空襲部隊が全滅したというラジオ・ニュースを旗男から聞いたので...
海野十三 「空襲警報」
...「色敵(いろがたき)をです...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...五月蠅(うるさ)い商売敵(がたき)だと思った...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...倒して魂を奪ひたる長身の敵ペリイパス斃れし場に棄ておきて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...はっきりと敵味方に別れる...
豊島与志雄 「性格を求む」
...反撥とか敵意とかそういう気持ちではなく...
豊島与志雄 「土地に還る」
...僕のような口に合っちゃ敵(かな)わないよ...
夏目漱石 「明暗」
...其程の悲しみも子供の育つ勢には敵(かな)わない...
二葉亭四迷 「平凡」
...野田は恰で千枝子に敵意でもあるやうに...
牧野信一 「早春のひところ」
...それには敵の残酷さもかないそうもなく見えた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...慥(たし)かに敵の手がまわったにちがいない...
山本周五郎 「風流太平記」
...敵の浅井、朝倉の聯合軍一万八千の兵も、徐々と、大寄山(おおよせやま)から行動を起して、姉川の左岸に当る野村、三田村あたりの民家を楯(たて)に、戦機を窺(うかが)っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...余りに入念な敵の配置に...
吉川英治 「新書太閤記」
...敵に捧げてしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...先鋒(せんぽう)として敵に当る資格がないといわるるか」「いや...
吉川英治 「新書太閤記」
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