...おたがいの敵というわけだね...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...その実を自分の手で外敵から固く護らうとする心用意の細かさも悪いことではないが...
薄田泣菫 「独楽園」
...もって敵を牽制しようと試みた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...和流は十分西洋流に敵するに足るといえり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...敵の勁きこと比なきなり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...擂粉木(すりこぎ)の大きな奴をもって任意これを敵中に発射する仕掛である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...敵の伝馬船の櫓の音が...
火野葦平 「花と龍」
...「おい/\、何処を覘つてゐるんぢや、敵は、はや北方の森の上に退却して錐もみ状態で姿を没しようとしてゐるのに、貴様の銃先(つゝさき)は頭上の柿を覘つてゐるではないか...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...冗談じゃあないのだよ」九闇太郎のような強敵が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...王彼らに「敵軍水を汲むに急ぎおるか...
南方熊楠 「十二支考」
...敵の計には計を以てせねばならぬと考えるが」「して...
吉川英治 「三国志」
...汝は敵の曹丕が大艦を連ねて長江を渡ってこないうちに...
吉川英治 「三国志」
...わずかふたりの敵をころすために...
吉川英治 「神州天馬侠」
...倒れる敵もあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...敵の中へ駈け入ったという...
吉川英治 「新書太閤記」
...官兵衛、何ぞ名策はないか」「きのうも今日も、前線をめぐり歩き、敵城の位置、四囲の地勢をつらつら見ますに、ここで乾坤一擲(けんこんいってき)という大策は、ただ一つしかありません」「高松の陥ちるか否かは、敵にとっても、味方にとっても、ただ一城を争うだけの問題ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし、敵にとっても、味方にとっても、極秘(ごくひ)のうちに、それが、進められていたのは、いうまでもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...筋、肉、爪、髪の毛――およそ生命に附随しているものは、睫毛(まつげ)ひとすじまでが、みな挙(あ)げて、敵へ対し、敵へかかろうとし、そして自己の生命を守りふせいでいるのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??