...「虚数軸上の値」と「虚数軸を通らない値」を取り扱うことができる分数次元フーリエ変換を、数値解析の分野では「虚数軸FT」と呼ぶことがある...
...東亜大陸に於ては漢民族が永く中核的存在を持続し、数次にわたり、いわゆる北方の蕃族に征服されたものの、強国が真剣に相対峙したことは西洋の如くではない...
石原莞爾 「最終戦争論」
...数次にわたって敵の戦術的弱点を攻撃してなるべく多くの敵の予備隊を吸収(即ち個々の攻撃は全軍の見地からすれば一戦闘である)し...
石原莞爾 「戦争史大観」
...フランスにては火葬の数次第に増加するという...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...それが日本に於ては数次のインテリ論を通じて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...妓(ぎ)を家に納(い)るる事数次...
永井荷風 「桑中喜語」
...電燈明滅すること数次なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...愈別れとなつた時は決して私に思を残してはならぬといふことまで数次おいよさんに断つて置いたのである...
長塚節 「隣室の客」
...数次元的なまでの深刻な表現は...
槇村浩 「華厳経と法華経」
...慎重な数次の実験に基づく最も正当な最も崇高な理論と同じ確実性をもって...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それは栄玄が饌(ぜん)に対して奢侈(しゃし)を戒めたことが数次であったからである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...藩の当路者に諮(はか)ること数次であった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その他数次の演能を開催して流風の宣揚に力(つと)めたものであるが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...その人を説くや、徐ろに種種旁系の問題を出して対者をして先づ所感を言はしめ、討究数次の間、おのづからわが言はんとする主要の意見を却て対者をして言はしむるに及び、徹頭徹尾我は之を賛ずるの位地に立つが故に、毫も他を不快ならしむることなく、よく悦服随喜せしむるを得たりと言ふ...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...また数次の苦戦を重ねながらも...
吉川英治 「三国志」
...そして従来数次の陣地に較べると...
吉川英治 「三国志」
...いわんや晩年数次にわたる北魏(ほくぎ)進撃と祁山(きざん)滞陣中の労苦とは...
吉川英治 「三国志」
...もとよりそれはさいごの言で、それをいうまでには、「先頃から両軍のあいだに、和睦(わぼく)の内談がすすめられ、愚衲(ぐのう)がその折衝(せっしょう)に当って、数次、羽柴方と会見しておりましたが」と、そのいきさつを語り、またこの城の守将の一命を助けん、助け難し、とする両軍の面目問題が暗礁(あんしょう)となって、ついに行き悩んでしまった実情をも、事こまかに話した末、「ここは其許(そこもと)のお心一つで、毛利家の安泰も確約され、ふたつには、多くの城兵や無辜(むこ)の民も、つつがなく助け出されることになるのでな……」と、縷々(るる)、真心と熱弁をかけて、彼にそれを説いたものであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...この年も数次にわたりて...
吉川英治 「年譜」
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