...「虚数軸上の値」と「虚数軸を通らない値」を取り扱うことができる分数次元フーリエ変換を、数値解析の分野では「虚数軸FT」と呼ぶことがある...
...周馳して囲を潰すこと数次...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...フランスにては火葬の数次第に増加するという...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...あの様に数次の革命を重ねねばならなかったが...
大隈重信 「日支親善策如何」
...それが日本に於ては数次のインテリ論を通じて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...妓(ぎ)を家に納(い)るる事数次...
永井荷風 「桑中喜語」
...電燈明滅すること数次なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...)名将李広は数次の北征に大功を樹(た)てながら...
中島敦 「李陵」
...慎重な数次の実験に基づく最も正当な最も崇高な理論と同じ確実性をもって...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...卒業試験の点数次第で...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...それは栄玄が饌(ぜん)に対して奢侈(しゃし)を戒めたことが数次であったからである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...藩の当路者に諮(はか)ること数次であった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その他数次の演能を開催して流風の宣揚に力(つと)めたものであるが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...数次の取調(とりしらべ)によってヤット了解された事を附記し得るのみである...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...その人を説くや、徐ろに種種旁系の問題を出して対者をして先づ所感を言はしめ、討究数次の間、おのづからわが言はんとする主要の意見を却て対者をして言はしむるに及び、徹頭徹尾我は之を賛ずるの位地に立つが故に、毫も他を不快ならしむることなく、よく悦服随喜せしむるを得たりと言ふ...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...そして従来数次の陣地に較べると...
吉川英治 「三国志」
...もとよりそれはさいごの言で、それをいうまでには、「先頃から両軍のあいだに、和睦(わぼく)の内談がすすめられ、愚衲(ぐのう)がその折衝(せっしょう)に当って、数次、羽柴方と会見しておりましたが」と、そのいきさつを語り、またこの城の守将の一命を助けん、助け難し、とする両軍の面目問題が暗礁(あんしょう)となって、ついに行き悩んでしまった実情をも、事こまかに話した末、「ここは其許(そこもと)のお心一つで、毛利家の安泰も確約され、ふたつには、多くの城兵や無辜(むこ)の民も、つつがなく助け出されることになるのでな……」と、縷々(るる)、真心と熱弁をかけて、彼にそれを説いたものであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...この年も数次にわたりて...
吉川英治 「年譜」
...数次の戦争によっておのが力を自覚した多数の武士が...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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