...田中君こそ真に社会を救う神であると思う」それをきくと津田の胸には...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ただ根本的な救うべからざる誤謬(之は正に人間的誤謬になるわけだ)は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...現に輝き出してる信仰だけでも救うべきである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この危機を救う途は「文学以前」に文学を引戻すことであろう...
豊島与志雄 「文学以前」
...そして疾病(しっぺい)と老耄(ろうもう)とはかえって人生の苦を救う方便だと思っている...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...どうしたら救うことができるか? ――答えは簡単だ...
永井隆 「この子を残して」
...人を救う段になると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その財政的破綻から救うためには...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...それでどういうものがこれを救うかということを書いてある...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...穉子寺に詣り母の教えのごとく如来の前生身を授けて獣に飼い肌を割(さ)いて鴿(はと)を救うた事など例多く引いて...
南方熊楠 「十二支考」
...凶歳に村民を救うた...
南方熊楠 「十二支考」
...わたくしを救うも失うも何とぞ御意のままに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...工藝をも救う道である...
柳宗悦 「工藝の道」
...当時ひじょうに逼迫していた藩の財政を救うため...
山本周五郎 「落ち梅記」
...我が身を救う彼の能力によつて証明された...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...自分すら救うことはできまい...
吉川英治 「親鸞」
...その利子で公家の生活を救うという風な手を打ったのもこの時である...
和辻哲郎 「鎖国」
...やがて彼女を救うことになるだろう...
和辻哲郎 「転向」
便利!手書き漢字入力検索