...彼は敏捷にまた三脚椅子の上にとびあがった...
海野十三 「生きている腸」
...黙々(もくもく)として敏捷に...
海野十三 「崩れる鬼影」
...器械類の間を猟犬のように敏捷に縫いまわり...
海野十三 「地球発狂事件」
...随分敏捷に立廻らなければならないし...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...敏捷に働いたので...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...吾々が敏捷に一斉射撃を返したので...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...敏捷に立ち廻って...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...然し敏捷に導火線に火を移して歩いた...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...彼の精神は的確敏捷に働き...
原民喜 「氷花」
...ハッチソン先生いよいよ本業に取りかかる」ハッチソンは口調とは違った引締った面持で敏捷に外套のボタンをかけ...
久生十蘭 「魔都」
...……って、取りついで来い」「へい」新公と呼ばれた、二十三四らしい、やはり、半纏姿の頑丈そうな男が、密集している仲仕たちの間を、敏捷に、かきわけて出て行った...
火野葦平 「花と龍」
...彼はかなり敏捷に右へ左へ向きを変えながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...猿のように敏捷に...
平林初之輔 「二人の盲人」
...されば米国の黒人は兎を食えばその通り狡黠敏捷になると信じ(オエン...
南方熊楠 「十二支考」
...瀧子は永年の習練で敏捷に指先を運びながら...
「鏡の中の月」
...金銭に対して敏捷になって来ている伝統は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「大胆に! 敏捷に! そして細心に!」というのが良人の...
矢田津世子 「茶粥の記」
...一層敏捷に巨濤を蹴立てて跳る獨自の姿を持つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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