...敏捷に働いたので...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...吾々が敏捷に一斉射撃を返したので...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...わが腕は左右(さう)の肩より敏捷に昔の如く動き得ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それほど敏捷にところを変え得るはずがない...
中里介山 「大菩薩峠」
...敏捷にせんと、卒業してから困るからな」「そうよ...
夏目漱石 「野分」
...よくもあんなに敏捷に振舞へたものだと思へるのであつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...彼の精神は的確敏捷に働き...
原民喜 「氷花」
...ハッチソン先生いよいよ本業に取りかかる」ハッチソンは口調とは違った引締った面持で敏捷に外套のボタンをかけ...
久生十蘭 「魔都」
...……って、取りついで来い」「へい」新公と呼ばれた、二十三四らしい、やはり、半纏姿の頑丈そうな男が、密集している仲仕たちの間を、敏捷に、かきわけて出て行った...
火野葦平 「花と龍」
...……みんな、すぐ、かかれ」仲仕たちは、敏捷に、あらかじめ定められた自分の部署についた...
火野葦平 「花と龍」
...敏捷に飛びまわって...
火野葦平 「花と龍」
...彼はかなり敏捷に右へ左へ向きを変えながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...猿のように敏捷に...
平林初之輔 「二人の盲人」
...姉妹らしいのが敏捷に舞つたりした...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...白い体をくるくる敏捷にころがして春先の庭を駆け廻る...
宮本百合子 「犬のはじまり」
...瀧子は永年の習練で敏捷に指先を運びながら...
「鏡の中の月」
...そして円みを作って拗れながら流れている激しい水の中を眼にもとまらず敏捷に泳ぎ渡る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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