...子供達が木の下駄をはいているにもかかわらず――おまけに多くは赤坊を背中にしょわされている――敏捷に動き廻るのは驚く可き程である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...この決心処置は迅速果敢しかも適切敏捷に行なわれナポレオンを嫉視ないし軽視していた諸将を心より敬服せしめるに至った...
石原莞爾 「戦争史大観」
...彼は敏捷にまた三脚椅子の上にとびあがった...
海野十三 「生きている腸」
...荒海でもふわふわと浮くし敏捷に動いた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...もっと一層敏捷に仲間たちのところへ再び戻って行った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...マダーム・ドファルジュは眉毛も動かさずに指を敏捷に動かしながら編物をして...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それほど敏捷にところを変え得るはずがない...
中里介山 「大菩薩峠」
...然し敏捷に導火線に火を移して歩いた...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...よくもあんなに敏捷に振舞へたものだと思へるのであつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...彼の精神は的確敏捷に働き...
原民喜 「氷花」
...……って、取りついで来い」「へい」新公と呼ばれた、二十三四らしい、やはり、半纏姿の頑丈そうな男が、密集している仲仕たちの間を、敏捷に、かきわけて出て行った...
火野葦平 「花と龍」
...敏捷に飛びまわって...
火野葦平 「花と龍」
...猿のように敏捷に...
平林初之輔 「二人の盲人」
...姉妹らしいのが敏捷に舞つたりした...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...されば米国の黒人は兎を食えばその通り狡黠敏捷になると信じ(オエン...
南方熊楠 「十二支考」
...「大胆に! 敏捷に! そして細心に!」というのが良人の...
矢田津世子 「茶粥の記」
...一層敏捷に巨濤を蹴立てて跳る獨自の姿を持つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...そして円みを作って拗れながら流れている激しい水の中を眼にもとまらず敏捷に泳ぎ渡る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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