...これ等の人々が如何にもいそいそと、そして敏捷に、物を学び、且つ手助けをすることは、驚くばかりである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...黙々(もくもく)として敏捷に...
海野十三 「崩れる鬼影」
...随分敏捷に立廻らなければならないし...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...黒ずくめの装いで敏捷に跳ね廻る十三の姿は...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...荒海でもふわふわと浮くし敏捷に動いた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...其あとで看護婦は敏捷に立働いた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...マダーム・ドファルジュは眉毛も動かさずに指を敏捷に動かしながら編物をして...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...敏捷にせんと、卒業してから困るからな」「そうよ...
夏目漱石 「野分」
...彼の精神は的確敏捷に働き...
原民喜 「氷花」
...……みんな、すぐ、かかれ」仲仕たちは、敏捷に、あらかじめ定められた自分の部署についた...
火野葦平 「花と龍」
...敏捷に飛びまわって...
火野葦平 「花と龍」
...日本では支那から伝わった算盤を改良し、敏捷にし、そうしてこれが適用によって数学上の大いなる進歩ともなったが、支那では算盤は商業用等に使用されたばかりで、算盤について日本で見たような理想も起こらず、またあんな結果もあげられたことはないようである...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...されば米国の黒人は兎を食えばその通り狡黠敏捷になると信じ(オエン...
南方熊楠 「十二支考」
...瀧子は永年の習練で敏捷に指先を運びながら...
「鏡の中の月」
...敏捷に明快に文学活動をやる稽古だから...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...一層敏捷に巨濤を蹴立てて跳る獨自の姿を持つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...「ヨハンや……ヨハンや……」敏捷に忍びやかに...
吉川英治 「江戸三国志」
...そして円みを作って拗れながら流れている激しい水の中を眼にもとまらず敏捷に泳ぎ渡る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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