...これ等の人々が如何にもいそいそと、そして敏捷に、物を学び、且つ手助けをすることは、驚くばかりである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...彼は敏捷にまた三脚椅子の上にとびあがった...
海野十三 「生きている腸」
...黙々(もくもく)として敏捷に...
海野十三 「崩れる鬼影」
...随分敏捷に立廻らなければならないし...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...もっと一層敏捷に仲間たちのところへ再び戻って行った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...と言ふよりも敏捷に働くには...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...敏捷にせんと、卒業してから困るからな」「そうよ...
夏目漱石 「野分」
...然し敏捷に導火線に火を移して歩いた...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...よくもあんなに敏捷に振舞へたものだと思へるのであつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...ハッチソン先生いよいよ本業に取りかかる」ハッチソンは口調とは違った引締った面持で敏捷に外套のボタンをかけ...
久生十蘭 「魔都」
...……って、取りついで来い」「へい」新公と呼ばれた、二十三四らしい、やはり、半纏姿の頑丈そうな男が、密集している仲仕たちの間を、敏捷に、かきわけて出て行った...
火野葦平 「花と龍」
...猿のように敏捷に...
平林初之輔 「二人の盲人」
...日本では支那から伝わった算盤を改良し、敏捷にし、そうしてこれが適用によって数学上の大いなる進歩ともなったが、支那では算盤は商業用等に使用されたばかりで、算盤について日本で見たような理想も起こらず、またあんな結果もあげられたことはないようである...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...されば米国の黒人は兎を食えばその通り狡黠敏捷になると信じ(オエン...
南方熊楠 「十二支考」
...敏捷に明快に文学活動をやる稽古だから...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...指先きを椅子の上で敏捷に動かした...
横光利一 「上海」
...」足もとへ擦りよって来る栗鼠の敏捷に動く尾を見降ろしていた矢代は...
横光利一 「旅愁」
...「ヨハンや……ヨハンや……」敏捷に忍びやかに...
吉川英治 「江戸三国志」
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