...日本人だって我々同様敏感であるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...敏捷(びんしょう)そうな身体つきの女性です...
梅崎春生 「Sの背中」
...牧之翁は幼時から英敏であつた...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...それによつて相手のどちらが役者が一枚上は手であるかを看取することにかけては却敏感であつた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...郁子ハ僕ヲ欺(あざむ)クガデキルヨウナ女デハナイ」「フフ」ト敏子ガ口ノ内デ微(かす)カニ笑ッタ声ガシタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...これらの構図に現われた空間的幾何学的構成美の鋭敏な感覚と...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...しかし私の皮膚は外気に極めて敏感である...
外村繁 「澪標」
...敏警聡察なる藤田鳴鶴尋で逝き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...夢の中で頭脳が如何に敏速な活動をなすかを...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...僕はあの金を敏子さんに渡す時...
豊島与志雄 「好意」
...敏子さんの方が恐らく正しいかも知れない...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...細やかな節奏(リズム)と柔らかい和声(ハーモニー)とに富んでるフランスの敏才...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...以前の機敏は右にか左にかともかく変化をうけた筈です...
中原中也 「小林秀雄小論」
...而もこの過(あやま)ちはいつでも私が苦しい困惑から逃れ出る爲めに機敏な言葉とか尤もらしい口實とかゞ特別に必要なと云ふやうな迫つた場合に起るのである...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...過敏な咽喉を害しないように出来ておりますので……」「ウン...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...もちろん機を見るに敏な曹操が戦機を察してただちに...
吉川英治 「三国志」
...土嚢(どのう)を盛れ」「水途(みずみち)へ水を導け」と、藤吉郎の采配も必要としないほど、機敏に、頭を働かせて、日一日と、眼に見えるばかり仕事は捗(はかど)っていたのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...そうしてその力と智慧とが敏感な心に一瞬の光を投げることを否むわけに行かない...
和辻哲郎 「停車場で感じたこと」
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