...手足の動かし方に猫(ねこ)のような敏捷(びんしょう)さがある...
芥川龍之介 「偸盗」
...何でも代々宮大工だったお敏の父親に云わせると...
芥川龍之介 「妖婆」
...理想と現實との距離に對する鋭敏なる感覺は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...神経の過敏でないところの人を笑うと同じ態度を以て...
石川啄木 「性急な思想」
...智惠子は鋭敏にそれを感じて...
石川啄木 「鳥影」
...少からず敵の機敏に...
泉鏡花 「婦系図」
...數秒間(すうびようかん)に廣場(ひろば)へ出(で)られる見込(みこ)みがあらば機敏(きびん)に飛(と)び出(だ)すがよい...
今村明恒 「地震の話」
...鑑賞力では上田敏氏の方が...
薄田泣菫 「茶話」
...ブラウン坊さんのような感じの鋭敏な人の眼には...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...しかし人間にはシグナルがあり法律があり道徳があるために鳥獣の敏活さがなくても安心して生きて行かれる...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...敏子はまた膝を叩きました...
豊島与志雄 「旅だち」
...」何の疑念もなく微笑んでる敏子の眼付に...
豊島与志雄 「裸木」
...敏外住職は存外まじめで...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただこの敏子にまで横田がサツビラを切って手をかけようとしている...
三好十郎 「樹氷」
...春子 敏行……香川さん……敦子さま……どうしたんだろう...
三好十郎 「樹氷」
...「……きっと、まっ黒けになっちゃう」やがて、女は独りごとのようにいうと、敏捷な手つきで、白い手巾(ハンカチ)を前髪の上にひろげた...
山川方夫 「昼の花火」
...彼は敏捷(びんしょう)に女の上から転げ落ち...
山本周五郎 「青べか物語」
...これには「生れつき英明果断にして俊敏」とか...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??