...もう故旧の友人とは疎遠になってしまった...
...故旧の風景が懐かしい...
...彼女は故旧を語るたびに涙ぐんでいた...
...故旧の思い出を振り返っているうちに、時間が過ぎてしまった...
...彼は故旧の地を訪れ、かつての自分に向き合った...
...僕の家に充満した焼け出されの親戚(しんせき)故旧(こきう)と玄米の夕飯(ゆふめし)を食ふのです...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...その観客の一人一人のクローズアップの中からも吾々はいくらも故旧の誰彼の似顔を拾い出すことが出来るのである...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...当時家計豊かでなかったため亡父の故旧の配慮によって岩崎男爵家の私塾に寄食し...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...親属故旧の音信祭礼仏事等に百匁程...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...故旧に対して厚い同郷諸君の徳誼の表彰碑だといって置いた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...四 大評判我が家にては親戚故旧を招きて一大盛宴を張りぬ...
福田英子 「妾の半生涯」
...高見順の「故旧忘れ得べき」を読み始める...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...高見順の「故旧忘れ得べき」を読み上げ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...此日の榛軒の書は親戚故旧の名を列記して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし収は曲筆して同世の故旧に私(わたくし)したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして親戚故旧を会して金を醵出(きょしゅつ)せしめた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...故旧の安否を問うたのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...埼玉県まで来ると親戚(しんせき)故旧(こきゅう)が...
柳田国男 「年中行事覚書」
...或いは淋しさのあまりに親族故旧を誘うこともあり...
柳田国男 「山の人生」
...翁の名はその姻戚故旧の死亡と共に遠からずこの地上から平々凡々と消え失せて行きはしまいか...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...現在生存して居られる知人故旧の人々の...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...数人の子女を親戚故旧に托し...
夢野久作 「近世快人伝」
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