...もう故旧の友人とは疎遠になってしまった...
...故旧の風景が懐かしい...
...彼女は故旧を語るたびに涙ぐんでいた...
...故旧の思い出を振り返っているうちに、時間が過ぎてしまった...
...彼は故旧の地を訪れ、かつての自分に向き合った...
...故旧(こきゅう)のような温情でつないでいたからである...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...その観客の一人一人のクローズアップの中からも吾々はいくらも故旧の誰彼の似顔を拾い出すことが出来るのである...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...いかなる親近故旧といえども...
中里介山 「大菩薩峠」
...余が博士を辞退した手紙が同じく新聞紙上で発表されたときもまた余は故旧新知(こきゅうしんち)もしくは未知の或(ある)ものからわざわざ賛成同情の意義に富んだ書状を幾通(いくつう)も受取った...
夏目漱石 「博士問題とマードック先生と余」
...もとより親戚故旧(こきゅう)の無い身だから多分区役所の御厄介になった事だろう...
沼田一雅 「暗夜の白髪」
...親戚(しんせき)故旧(こきゅう)打ち寄りて...
福田英子 「妾の半生涯」
...四 大評判我が家にては親戚故旧を招きて一大盛宴を張りぬ...
福田英子 「妾の半生涯」
...嚢里(なうり)に関する故旧の談話である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...浜野氏の故旧に聞く所に拠れば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...津軽藩士と親戚故旧とに貽(おく)るを例としてゐたさうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...故旧の援助を得て後事を営み...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...親戚(しんせき)故旧をして償(つぐの)わしめ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...五人の故旧が来て...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ここで親戚故旧と酒を酌(く)んで別れる習(ならい)であった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その使役する給仕(きゅうじ)は故旧中田(なかだ)某の子敬三郎(けいざぶろう)である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...親戚故旧を会して馳走(ちそう)し...
森鴎外 「椙原品」
...潤三郎ト協議シ親戚故旧ニ贈ルベキ遺物ヲ選定セシメ其残余ハ於菟...
森鴎外 「遺言三種」
...現在生存して居られる知人故旧の人々の...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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