...御意に召さぬ箇所は勝手に放擲して...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...残念ながら我々はこの方法を放擲せざるを得ないのである...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...原文と譯文とを對照して其意義を解したるのみに放擲せば...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...必然に歴史的原理の放擲へ...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...イデオロギーの真偽を判定する論理的な原理を放擲する...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...自然科学は神秘化される(因果律の放擲)...
戸坂潤 「技術の哲学」
...その大部分がすでに銘々のやり方で夫を放擲する工夫を始めていた処だったので...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...或は自己の一切の計量を放擲(ほうてき)しようと試る...
外村繁 「澪標」
...あなたに対する私のこの義務を放擲(ほうてき)するところでした...
夏目漱石 「こころ」
...その長い間放擲(ほうてき)していた私の仕事を再び取り上げるために...
堀辰雄 「美しい村」
...当分あの仕事を放擲するのをすゝめたりした...
牧野信一 「熱い風」
...別段何の理由もなくさつぱりとこの仕事を放擲してしまひました...
牧野信一 「趣味に関して」
...何んなものを著てゐたか! 何も彼も放擲して...
牧野信一 「西部劇通信」
...村中の人々は一切の野良仕事を放擲して...
牧野信一 「南風譜」
...自分が小説作家であるといふ考へを放擲しなければならぬと考へた...
牧野信一 「病状」
...要するに廢(すた)れて放擲られた都會の生活の糟(かす)と殘骸(ざんがい)………雨と風とに腐蝕(ふしよく)した屑(くづ)と切ツぱしとが...
三島霜川 「平民の娘」
...知って放擲(ほうてき)したか...
吉川英治 「新書太閤記」
...人はその一切の智慧を放擲(ほうてき)して嬰児(えいじ)のこころに帰ったときに...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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