...両方の袋小路の外れで開放下水に入っていた...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...閑居の気持も全く同様、一切を放下し、方丈の庵にあけくれ起居してみなければ、わかるものではござりませぬ...
太宰治 「右大臣実朝」
...自己純化――執着――些末に対する――放下なりきる生命律――自然律――自由律 ┌自然のながれ│ リズム自他融合――主客渾一 身心一如 └生命のゆらぎ全と個(私の一考察)あらはれ個を通しての全の表現...
種田山頭火 「一草庵日記」
...酒も貰へるかも知れない、乞食根性をだすなよ)月の葉ぼたんへ尿してゐる誰もが忙しがつてる寒月があつた三八九の原稿を書くのに、日記八冊焼き捨てゝしまつたので困つた、しかし困つても、焼き捨てたのはよかつたらう、――過去は一切焼き捨てなければ駄目だから、――放下了也...
種田山頭火 「行乞記」
...そしてまた放下着...
種田山頭火 「其中日記」
...これから心そのものの放下着だ...
種田山頭火 「其中日記」
...酒に対する執着を放下しないかぎり...
種田山頭火 「其中日記」
...入浴するのも旅をするのも一つの放下着だらう...
種田山頭火 「其中日記」
...物事にこだはりさへしなければおもひわずらふことはない、放下着...
種田山頭火 「其中日記」
...一切放下々々々々...
種田山頭火 「其中日記」
...一切放下着、水の湧くやうに、溢れるやうに流れるやうに...
種田山頭火 「旅日記」
...今日でも「諸縁を放下(ほうげ)すべき」であり...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...いっさいを放下(ほうげ)し尽してしまったのです...
夏目漱石 「行人」
...日本人としての一切の地縁と血縁を放下し...
久生十蘭 「新西遊記」
...また短き大木ごとき蛇で大砲を放下するようだから...
南方熊楠 「十二支考」
...遊芸人の放下(ほうか)や...
吉川英治 「私本太平記」
...ほう、櫛はこうして挽くものか」まんじゅう売り、心太(ところてん)売り、数珠(じゅず)屋、酒売り、瞽女(ごぜ)の莚(むしろ)、放下師、足駄売り、鏡研(と)ぎ、庖丁師、何の前にでも、一応はちょっと佇(たたず)んで、またせかせかと歩きだした...
吉川英治 「私本太平記」
...放下師(ほうかし)の道化ばなしでも聞くように...
吉川英治 「親鸞」
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