...閑居の気持も全く同様、一切を放下し、方丈の庵にあけくれ起居してみなければ、わかるものではござりませぬ...
太宰治 「右大臣実朝」
...一切ノ放下と微笑んで御首肯なされ...
太宰治 「右大臣実朝」
...その缶何処(どこ)ぞへ放下(ほか)しなさい」妙子が缶を摘(つま)み上げて床に投げ出すと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...過去に執する勿れ、自我を捨てろ、我執放下着...
種田山頭火 「一草庵日記」
...放下着、放下着、身心ほがらかほがらか...
種田山頭火 「行乞記」
...貪る心を放下せよ...
種田山頭火 「行乞記」
...放下着――無一物――一切空...
種田山頭火 「其中日記」
...放下着、一切放下着...
種田山頭火 「其中日記」
...一切放下々々々々...
種田山頭火 「其中日記」
...いつさいがつさい放下せよ...
種田山頭火 「其中日記」
...旅行延期、身辺整理、一切放下着、々々々...
種田山頭火 「其中日記」
...――一切放下着、――無為無念であれ...
種田山頭火 「道中記」
...今日でも「諸縁を放下(ほうげ)すべき」であり...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...三度の放下となる...
中井正一 「リズムの構造」
...いっさいを放下(ほうげ)し尽してしまったのです...
夏目漱石 「行人」
...また短き大木ごとき蛇で大砲を放下するようだから...
南方熊楠 「十二支考」
...放下師(ほうかし)などのさまざまに姿をやつして...
吉川英治 「私本太平記」
...すなわち十丈の竿のさきにのぼって手足を放って身心(しんじん)を放下(ほうげ)するごとき覚悟がなくては...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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