...一切ノ放下と微笑んで御首肯なされ...
太宰治 「右大臣実朝」
...酒も貰へるかも知れない、乞食根性をだすなよ)月の葉ぼたんへ尿してゐる誰もが忙しがつてる寒月があつた三八九の原稿を書くのに、日記八冊焼き捨てゝしまつたので困つた、しかし困つても、焼き捨てたのはよかつたらう、――過去は一切焼き捨てなければ駄目だから、――放下了也...
種田山頭火 「行乞記」
...放下着――何と意味の深い言葉だらう...
種田山頭火 「其中日記」
...放下着、死生の外に...
種田山頭火 「其中日記」
...寝苦しい、放下着...
種田山頭火 「其中日記」
...そしてまた放下着...
種田山頭火 「其中日記」
...入浴するのも旅をするのも一つの放下着だらう...
種田山頭火 「其中日記」
...一切放下着、流るゝまゝに流れよう...
種田山頭火 「其中日記」
...一切放下々々々々...
種田山頭火 「其中日記」
...一切放下着、水の湧くやうに、溢れるやうに流れるやうに...
種田山頭火 「旅日記」
...毎日火鉢の傍に放下(ほったらか)してあった煙管(きせる)を袋に収めて出て行った...
徳田秋声 「爛」
...放下(ほつたらか)しておいたのが...
徳田秋声 「風呂桶」
...三度の放下となる...
中井正一 「リズムの構造」
...猛烈に諸縁を放下して專一に己事を究明することを上等となし...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...遊芸人の放下(ほうか)や...
吉川英治 「私本太平記」
...ほう、櫛はこうして挽くものか」まんじゅう売り、心太(ところてん)売り、数珠(じゅず)屋、酒売り、瞽女(ごぜ)の莚(むしろ)、放下師、足駄売り、鏡研(と)ぎ、庖丁師、何の前にでも、一応はちょっと佇(たたず)んで、またせかせかと歩きだした...
吉川英治 「私本太平記」
...法衣を与えてご追放下されたくぞんじまする」頼朝が...
吉川英治 「源頼朝」
...伝道のこころを放下(ほうげ)しようとする「激揚の時」を待っている...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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