...是はまた飛放れて面白いので...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...機を放れて、単身(たんしん)墜落の感じだ...
海野十三 「三重宙返りの記」
...こういう放れわざができるのです...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...見物人は驚きの声をあげて柵を放れて逃げた...
田中貢太郎 「虎媛」
...夜の明け放れる頃には夜来の嵐は篠(しの)つくような驟雨(しゅうう)を名残として鳴りをひそめ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...夜がすっかり明け放れてから...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...映画などは不良少年少女の見るものであるといったような時代放れのした気持が...
寺田寅彦 「教育映画について」
...夜はもう明け放れて...
豊島与志雄 「立札」
...もうすっかり夜が明け放れても...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...やがて夜も明け放れてから知らず知らずまた眠に堕(お)ち...
永井荷風 「西瓜」
...何かの拍子で、檻を放れたのが、気紛(きまぐ)れにこの席へ姿を現わしたまでのようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...手を放れてから或る距離は...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...彼は飛び放れてエスクィリーノ山の方へかけて宏壮な「黄金御殿」を建てた...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...――ほのぼのと明け放れた朝霧の中で...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...全く違った国を見るように一挙一動の掛け放れた彼らと...
水上滝太郎 「山の手の子」
...自分の口だけが氣持ちから全く放れてひとり饒舌つてゐるのを知ると...
横光利一 「悲しみの代價」
...もう久慈から放れることが出来ないらしかった...
横光利一 「旅愁」
...「やあ、明け放れたな...
吉川英治 「新書太閤記」
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