...單に「師」を撰ぶときにのみ必要な條件には止らないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...やはり領事の館舎内でも撰ぶより仕方がありませんでした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...妹の夫として撰ぶ人物ではないと思っているらしいと吉岡が感づく...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...残つた唯(たつた)一つの最も容易(やさ)しいのを撰ぶ事にした...
薄田泣菫 「茶話」
...製作の材料を撰ぶのも同様である...
津田左右吉 「芸術と国民性」
...かのアルゴスのヘレネーに次ぐ者自ら撰ぶべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かのアルゴスのヘレネーに次ぐもの君は撰ぶべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...若し神明の加護ありて故郷に我の歸りなばわれに必ずペーリュウス一人(ひとり)の女性撰ぶべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...女はイデースを撰ぶ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この二ツのものがなかつたなら現在の京都は正に冷靜なる博物館と撰ぶ處なきに至るであらう...
永井荷風 「十年振」
...あたかも婦人雑誌の表紙に見る石版摺(せきばんずり)の彩色画と殆(ほとんど)撰ぶところなきものであった...
永井荷風 「十日の菊」
...飯だけ上等室で喰ふやうに談判しろ」「イヤ君を代表者に撰ぶよ」「オラいやだ君行け」尽(ことごと)く譲り合ひぬ...
正岡子規 「従軍紀事」
...時刻を撰ぶほどのつもりは今の私にない...
三好達治 「銀座街頭」
...私が卓子を撰ぶのはそこから鳩居堂の方にむかつて繁華な街路を硝子越しにぼんやり眺めてゐるのに恰好なからで...
三好達治 「銀座街頭」
...私はあれを読まされるのは御免だから寧ろこれを眺めることを撰ぶだらう...
三好達治 「銀座街頭」
...図々しさと撰ぶところない――...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...唯物論を撰ぶべきかと云うことによって...
横光利一 「新感覚派とコンミニズム文学」
...彼らは花園に接近した地点を撰ぶと...
横光利一 「花園の思想」
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