...單に「師」を撰ぶときにのみ必要な條件には止らないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...妹の夫として撰ぶ人物ではないと思っているらしいと吉岡が感づく...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...残つた唯(たつた)一つの最も容易(やさ)しいのを撰ぶ事にした...
薄田泣菫 「茶話」
...製作の材料を撰ぶのも同様である...
津田左右吉 「芸術と国民性」
...それがために大理石よりも木を撰ぶというようなことがあるならば...
津田左右吉 「芸術と国民性」
...かのアルゴスのヘレネーに次ぐ者自ら撰ぶべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かのアルゴスのヘレネーに次ぐもの君は撰ぶべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...即ち適当な――吾々が常識的に幾何学と呼んでいる処のものを成り立たせるような――変換群を撰ぶとき...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...なるたけ親子夫婦の情合いの深そうなのを撰ぶんでございまス...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...武官に限りて必ず其國教なる耶蘇(やそ)宗門の人を撰ぶと云ふ...
福沢諭吉 「帝室論」
...世間に醫を撰ぶに方角を定め或は神妓巫点祈祷などゝ樣々の事をする人あり...
福澤諭吉 「養生の心得」
...同志社と慶應義塾と早稻田との三つのどれかを撰ぶべきかをいつも考へてゐたのだ...
正宗白鳥 「學校の今昔」
...ここを以て智不智を撰ぶとぞ...
南方熊楠 「十二支考」
...時刻を撰ぶほどのつもりは今の私にない...
三好達治 「銀座街頭」
...私が卓子を撰ぶのはそこから鳩居堂の方にむかつて繁華な街路を硝子越しにぼんやり眺めてゐるのに恰好なからで...
三好達治 「銀座街頭」
...朝鮮において五個の優秀な門を撰ぶなら...
柳宗悦 「民藝四十年」
...唯物論を撰ぶべきかと云うことによって...
横光利一 「新感覚派とコンミニズム文学」
...私も一番綺麗な自動車を撰ぶと代議士の後から追つていつた...
横光利一 「榛名」
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