...單に「師」を撰ぶときにのみ必要な條件には止らないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...老官僚と何の撰ぶところがあろう...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...総代とか委員とかいう者を撰ぶのも悪くないが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...補祭の笑い上戸やフォン・コーレンの憎悪と何ら撰ぶところはない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...若し神明の加護ありて故郷に我の歸りなばわれに必ずペーリュウス一人(ひとり)の女性撰ぶべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...即ち適当な――吾々が常識的に幾何学と呼んでいる処のものを成り立たせるような――変換群を撰ぶとき...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...私が彼女を撰ぶのに...
久生十蘭 「キャラコさん」
...なるたけ親子夫婦の情合いの深そうなのを撰ぶんでございまス...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...趣味ある意匠を撰ぶに傾きたるは...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...時刻を撰ぶほどのつもりは今の私にない...
三好達治 「銀座街頭」
...私はあれを読まされるのは御免だから寧ろこれを眺めることを撰ぶだらう...
三好達治 「銀座街頭」
...初めわたくしは松陰が文を撰ぶに当つて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...朝鮮において五個の優秀な門を撰ぶなら...
柳宗悦 「民藝四十年」
...図々しさと撰ぶところない――...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...唯物論を撰ぶべきかと云うことによって...
横光利一 「新感覚派とコンミニズム文学」
...唯心唯物のいずれかを撰ぶことによって...
横光利一 「新感覚派とコンミニズム文学」
...彼らは花園に接近した地点を撰ぶと...
横光利一 「花園の思想」
...私も一番綺麗な自動車を撰ぶと代議士の後から追つていつた...
横光利一 「榛名」
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