...五分刈(ごぶがり)の頭を撫(な)で廻したが...
芥川龍之介 「路上」
...我子の背中を撫でさすりながら...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...いたわり撫(な)でるつもりで...
太宰治 「作家の像」
...ちょっと撫(な)でつけてあげましょう...
太宰治 「新釈諸国噺」
...黒い絹レースのマンテリアを後に垂らした純西班牙(エスパニア)風の装いをした妻と卓を挟んで薔薇と麝香撫子(カーネーション)の花陰に語り...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...猫撫(ねこな)で声でそう云いました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ざらざらしたてのひらで私の背中を撫でているような気がするのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...指で探ると、蒔絵をしてあるらしく、撫でて行くと、一尺四方程の――それは、確かに、手函にちがいなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...まず右の方をあげて口の周囲を撫(な)で廻す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...平次は指先で撫(な)でたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだ酒は殘つて居るやうだ」平次は徳利の尻を撫でて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...咳(せ)き入るとては背を撫(な)で...
樋口一葉 「軒もる月」
...悠然と髪を撫であげ...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...動物を撫でてみるのも結構だが...
宮城道雄 「触覚について」
...手にて皺(しわ)を熨(の)すように撫(な)で...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...柔らかき親指の愛撫もいらざりき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...下腹部(したはら)を撫でて見せながら今一度叫んだ...
夢野久作 「笑う唖女」
...幾たびか慰撫(いぶ)の使者を伊丹(いたみ)へ向け...
吉川英治 「黒田如水」
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