...いつもかう言ふ屈辱を反撥しなければならなかつた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...水車の歯にかかりて撥(は)ね飛ばされ候やう...
泉鏡花 「凱旋祭」
...いかなる圧迫にも苦痛にも堪(た)えて行くだけの反撥的(はんぱつてき)勇気を養うに限る...
大隈重信 「青年の天下」
...すぐに撥(は)ね返す言葉が無い...
太宰治 「乞食学生」
...あんな人にはなりたくないと反撥のあまり...
太宰治 「善蔵を思う」
...悪戯心に満ちた反撥と弾力をじっと押さえて...
谷譲次 「踊る地平線」
...そこへ行くと上方の方は浄瑠璃でも地唄でも東京のように撥を激しく打つけない...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...なぜこの頃一種の反撥を感ずるようになったのか...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...長谷川は最後の反撥を試みた...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...撥泥機と化し去ってしまって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...三味線も撥(ばち)も投げ出して跣足(はだし)で飛んで帰りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...立ちどころにその反撥に応酬して...
中里介山 「大菩薩峠」
...反撥と誘惑のようなものから...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...この撥陵遠征隊事件が...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...」相手の態度に反撥して...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...きっぱりと撥(は)ねつけました...
森下雨村 「五階の窓」
...輕く水を撥ね飛ばした...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...淙々(そうそう)と四絃(しげん)を打つ撥(ばち)の音(ね)がきこえてきた...
吉川英治 「親鸞」
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