...あの切通で使った撥形鶴嘴(ビーター)であると推定されるのは...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...喬介は撥形鶴嘴(ビーター)を受取ると...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...(す)き撥(は)ぬるもの...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...この病者に惹きつけられる愛情と反撥する憎悪を同時に感ずる...
田中英光 「さようなら」
...寒稽古なら一生懸命撥音たかく弾くであろうに微(かす)かな爪弾きで弾いているそのくせ一つ所を合点(がてん)の行くまで繰り返して練習しているらしく熱心のさまが想(おも)いやられた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...挿絵をみると主人公の太鼓手は撥(ばち)をあげて胸にかけた太鼓をうちながら後れる味方をしりめにかけて進んでゆく...
中勘助 「銀の匙」
...昔の学者は平安朝においては撥音とか促音などがなかったように考えていた人もありますけれども...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...米国の利益と撥陵事件との内的関係は...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...身分から来るなじめないものの反撥(はんぱつ)であった...
本庄陸男 「石狩川」
...それと共に芸妓達は一勢に撥を取りあげて...
牧野信一 「蝉」
...今も六十近くをあの絶妙な浮世節の撥(ばち)さばきに...
正岡容 「寄席行燈」
...極度の反撥を感じないではいられないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...信二にはその反撥を...
山川方夫 「その一年」
...その恐れ気(げ)もなく反撥的に...
吉川英治 「江戸三国志」
...ありがたいと思いねえ」差撥(さはつ)は彼を拉(らっ)して...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それへ撥(ばち)を当てるとしたら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...反撥のある、妙に強気な、江戸の女を知ってから、お里に、不足を覚えたように、そのお里に似ているという、ほんの、軽い出来心だった彼の悪戯(いたずら)は、お八重を、自分のものにした夜から――「俺も、物好き」と、彼を、微苦笑させた...
吉川英治 「無宿人国記」
...反撥的にそう呟(つぶや)いた...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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