...』と信吾が最先に一片摘む...
石川啄木 「鳥影」
...岡に摘む花、菫ぐさ、草は香りぬ、君ゆゑに、素足の「春」の君ゆゑに...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...桑を摘む女の手は酷いほどアカギレだらけになっていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...山の畑に蒔いた青菜も吉備の人と一緒に摘むと樂しいことだな...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...ほうれんさうを摘む時...
種田山頭火 「其中日記」
...春空雲なくなまけものとしなまけてゐる・春蝉もなきはじめ何でもない山で・裏からすぐ山へ木の芽草の芽・けふも摘む蕗がなんぼでも・みんな芽ぶいてゐる三日月・三日月さんには雲かげもなくて四月廿九日天長節日和とでもいはうか...
種田山頭火 「其中日記」
...ここそこに二番茶を摘む女の影も見ゆなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...葉頭の種を摘む...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...この花を摘む気にはなれない...
中里介山 「大菩薩峠」
...蓬摘む子ら...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...畑に俺が摘むものは野蒿苣(のぢしや)に菫だ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
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萩原朔太郎 「短歌」
...春にこのセリを摘む時分には最早その前年の匐枝は多くは既に腐り去っているから...
牧野富太郎 「植物記」
...蘭軒はお益(ます)さんが梅漬の料に菜圃の紫蘇を摘むのを見たり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今の役に立たぬ果実(このみ)を摘むなかれ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...新しき心をもちて悲しくも平家の人のごとくたゞよふ世に住めど大原山のこゝちして淋しき花をひとり摘むかな大正八年暮秋 与謝野寛とある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...一人で摘むのはたいへんだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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若山牧水 「樹木とその葉」
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