...岡に摘む花、菫(すみれ)ぐさ、草は香りぬ、君ゆゑに、素足の「春」の君ゆゑに...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...手には友達のよかずつと大きな葉つ葉を摘むで...
薄田泣菫 「茶話」
...土手の上に顔出し話す草を摘む三月二十三日 丸之内倶楽部俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...蕗がだいぶ伸びたので摘む...
種田山頭火 「其中日記」
...春空雲なくなまけものとしなまけてゐる・春蝉もなきはじめ何でもない山で・裏からすぐ山へ木の芽草の芽・けふも摘む蕗がなんぼでも・みんな芽ぶいてゐる三日月・三日月さんには雲かげもなくて四月廿九日天長節日和とでもいはうか...
種田山頭火 「其中日記」
...――蓬摘む女の姿...
種田山頭火 「其中日記」
...ここそこに二番茶を摘む女の影も見ゆなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...酒と何か一寸摘むものを...
豊島与志雄 「神棚」
...世界の美妓名媛(びぎめいえん)の摘む花われもまた野に行かば同じくこれを摘むことを得ん...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...これを摘む気にはなれないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...この手は菊を摘むの手だ...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...岡崎の大極殿の屋根渡る朝烏見て茄子を摘む家これは晶子さんには珍しい写生の歌で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...泰造が左手を肱の下へかって折々右手の拇指と人さし指で唇の両端を押えるような摘むような恰好をしながら両脚を行儀よく前に並べかけている...
「海流」
...今の役に立たぬ果実(このみ)を摘むなかれ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...春が来たとて外へ出ず、自分の書いた絵の中と、自分の作る歌の中、其処で摘む、独りで摘む...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...一人で摘むのはたいへんだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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