...手には素晴しく大きな常春藤の葉を摘むでゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...春寒(はるさむ)のよりそひ行けば人目ある大正十四年二月草摘(くさつみ)に出し万葉の男かな草を摘む子の野を渡る巨人かな大正十四年三月春宵(しゅんしょう)や柱のかげの少納言(しょうなごん)大正十四年三月白牡丹(はくぼたん)といふといへども紅(こう)ほのか雨風(あめかぜ)に任せて悼(いた)む牡丹かな大正十四年五月十七日 大阪にあり...
高浜虚子 「五百句」
...――月夜の水を汲ましてもらふ・月かげひとりの米とぐ月の落ちる山の灯ちんがり・どかりと山の月おちた月おちた大空のしらみくる月おちて風ふく・月が落ちる山の鐘鳴りだした□月へあけはなつ・朝月がある雑草を摘む・朝月に誰やら拍手鳴らしてゐる九月十五日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...蕗がだいぶ伸びたので摘む...
種田山頭火 「其中日記」
...彼女は花を摘む...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...殊に美しい山葡萄の紅葉を摘むで宿に歸つた...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...酒と何か一寸摘むものを...
豊島与志雄 「神棚」
...葉頭の種を摘む...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...いそばひに蓬は摘むと...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...おゝ! 蜜月はそのかずかずを摘むのであらう...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
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野口雨情 「未刊童謡」
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萩原朔太郎 「短歌」
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萩原朔太郎 「短歌」
...平家を詠ずる歌の中にも 西海の青にも似たる山分けて閼伽の花摘む日となりしかな といふのがある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...家を出でて土筆摘むのも何年目病床を三里離れて土筆取それから更に嬉しかったことは...
正岡子規 「病牀苦語」
...地面の草を摘む真似をしたりした...
松永延造 「職工と微笑」
...二〇)米乏し春寒き灯に粥(かゆ)を炊く米桶の底掻く音や春の雨淋雨や今日も嫁菜を摘む男〔二〇〕今日は非常な暴風だった...
山本周五郎 「青べか日記」
...何しろとげだらけの幹を撓(たわ)めて摘むので...
若山牧水 「家のめぐり」
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