...岡に摘む花、菫ぐさ、草は香りぬ、君ゆゑに、素足の「春」の君ゆゑに...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...桑を摘む女の手は酷いほどアカギレだらけになっていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...土手の上に顔出し話す草を摘む三月二十三日 丸之内倶楽部俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...蕗がだいぶ伸びたので摘む...
種田山頭火 「其中日記」
...酒と何か一寸摘むものを...
豊島与志雄 「神棚」
...摘むべき人の手がない野にあっても...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人の来って摘むのを待っている……...
永井荷風 「十日の菊」
...これを摘む気にはなれないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...野苺(のいちご)を摘むのだって言ってやがるのだぜ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...西海の青にも似たる山分けて閼伽の花摘む日となりしかなこれは寂光院に入られた建禮門院の上である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...地面の草を摘む真似をしたりした...
松永延造 「職工と微笑」
...蘭軒はお益(ます)さんが梅漬の料に菜圃の紫蘇を摘むのを見たり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...花を摘むだれも、だれも、春の日に花を摘む...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...春が来たとて外へ出ず、自分の書いた絵の中と、自分の作る歌の中、其処で摘む、独りで摘む...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...番兵は画(ゑ)を描(か)くのは構はないが草木の花を摘むなと答へた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...新しき心をもちて悲しくも平家の人のごとくたゞよふ世に住めど大原山のこゝちして淋しき花をひとり摘むかな大正八年暮秋 与謝野寛とある...
吉川英治 「随筆 新平家」
......
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??