...平凡之議似レ公、世安二其狃聞一...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...勿レ苟二安狃聞一可也...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...世其の狃聞(ぢうぶん)に安んず...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...いわゆる趙翼(ちょうよく)がすなわち人情なお故見に狃(な)れ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...吾人(ごじん)は須(すべか)らくその易き所に狃(な)れて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それに反抗して公山不狃(こうざんふちゅう)という者が費人を率い魯の都を襲うた...
中島敦 「弟子」
...街道通いの行商人なぞがスッカリ狃染(なじみ)になっていた...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...古い狃染(なじみ)の女と遊興中...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...闇に狃(な)れた眼でよく見ますと...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...狃染(なじみ)の芸者が風邪を引いているのを過って盛り殺した奴で……」「……そうかそうか……あの医者にかかっちゃ堪まらん……フムフム...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...私はあの蔵元屋の台所ならモウ二十年以来(このかた)の古狃染(なじみ)で御座いますが……毎日お余りを貰いに参りますので……卑(さも)しい事を申上るようで御座いますが...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...狃(な)れ切った手付を見た時に私はゾッとするぐらい感心させられてしまった...
夢野久作 「少女地獄」
...こうした私の面会ぶりがあまりにも突然で狃(な)れ狃れしいのに驚いて...
夢野久作 「少女地獄」
...使ひ狃(な)れたる和尚の物腰...
夢野久作 「白くれない」
...狃染(なじ)みの深い石ころの形や...
夢野久作 「木魂」
...狃(な)れた刑事は云う...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...東京の学生生活に狃れ過ぎると不良になる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...はからずもこの満月に狃染(なじ)んでからというもの...
夢野久作 「名娼満月」
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