...――あの摂津(せつつ)でも小中将(こちゆうじやう)でも...
芥川龍之介 「好色」
...楊(やなぎ)の木4・26(夕)摂津の大物(だいもつ)が浦(うら)に片葉(かたは)の蘆(あし)しか生(で)きないといふ伝説は古い蘆刈の物語に載つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...当代の文化一般を肉体化していたような趣のある包摂的な団十郎に比べるといささか世代の標式とはなし難い...
高村光太郎 「九代目団十郎の首」
...摂取するのに面倒がないからである...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...十六年六月には山城をはじめ、摂津、大和、紀伊、阿波の諸国に大地震があって、摂津、阿波には海嘯(つなみ)があった...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...大正十二年八月摂政宮殿下御登臨之処といふ記念碑が建てられてある...
種田山頭火 「旅日記」
...昼頃から一食も摂(と)らずに...
野村胡堂 「江戸の火術」
...親王家と五摂家には...
久生十蘭 「奥の海」
...その点で摂取し成長してゆくしかないと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...我々がこれを摂取すれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...君子は摂津(せっつ)の国風平(かざひら)村とか風下(かざしも)村とかで生まれたということであるが...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...一日平均四時間の睡眠を摂(と)るのみ...
夢野久作 「暗黒公使」
...生命の本源を神様の摂理だなぞというのは嘘だ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そして安土を発し、二条新館に大軍をととのえ、摂津一円に、諸軍を配備した...
吉川英治 「黒田如水」
...摂津から来た正成の伝令だった...
吉川英治 「私本太平記」
...昼寝も摂(と)っていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...摂家(せっけ)、三条、水無瀬(みなせ)の二卿...
吉川英治 「新書太閤記」
...その結果我国は漢字漢文の摂取を初めシナ文化の具体的な理解を開始した...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索