...からだがふらりふらりと揺れるような感じを失ってはいなかったが...
有島武郎 「或る女」
...家が潰れる位ひどく揺れるので...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...山の嶺がゆらゆらと揺れる...
辰野隆 「愛書癖」
...いっせいに柔かく小さく揺れるのが見える...
田畑修一郎 「石ころ路」
...と云ふよりは身体の揺れる方へ歩いて行く...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...豊かな乳房の揺れるのが見えた...
豊島与志雄 「朝やけ」
...俥が揺れるたんびには...
中原中也 「亡弟」
...蝋燭の焔(ほのお)がちらちら右左へ揺れるので...
夏目漱石 「行人」
...かなり揺れるが、コクリ/\やり乍ら行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これが相当の苦しみ、肩は凝るし、よく揺れるし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...華麗な炎が揺れるようだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...物凄い轟音と共に家全体がグラグラッと揺れる...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...風に揺れる草の中で別れて了う...
山本周五郎 「青べか日記」
...しなしな揺れる天蓋のように...
横光利一 「上海」
...妻は嬉しさに揺れるような微笑を浮べて彼にいった...
横光利一 「花園の思想」
...風が吹く度びに揺れる繁みの中から時計の白い台盤が現れてはまた青葉に隠された...
横光利一 「旅愁」
...一頻(ひとしき)り揺れる明りに華やいだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...上下に揺れることは絶対にない...
和辻哲郎 「松風の音」
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