...からだがふらりふらりと揺れるような感じを失ってはいなかったが...
有島武郎 「或る女」
...こんなに揺れるはずはないのです...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...ジリジリと棺の底が揺れる音...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...気流の上下動に乗って機が小刻みに揺れるだけのことです...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼は汽車の揺れるたびによろめきながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...十 生命を惜しまぬ息子(むすこ)の帰宅舗石(しきいし)の上に馬車が揺れるたびごとに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...音をたてると私の心が揺れる...
中原中也 「山羊の歌」
...胃に響けるほど揺れる...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...ポン/\蒸汽が通ると揺れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これが相当の苦しみ、肩は凝るし、よく揺れるし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私はその振子の横に揺れる速度と...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...重い液体の揺れる手応へがあつたので――アンドリウは両膝を床に突くと...
牧野信一 「鬼の門」
...暮色の波に揺れる一面の稲田が...
牧野信一 「水車小屋の日誌」
...私だけは家の中にいて揺れるのを楽しんでいた...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...また特に強く揺れる所でもある...
武者金吉 「地震なまず」
...風に揺れる草の中で別れて了う...
山本周五郎 「青べか日記」
...揺れる耳環が機械の隙間を貫いて光って来た...
横光利一 「上海」
...「地震(なえ)は、揺れるだけ、揺れてしまった方がよいのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
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