...右に左に揺らぎながら...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...其感じから動いた心の揺らぎを...
伊藤左千夫 「『悲しき玩具』を読む」
...私はまた体に微かな揺らぎを感じた...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...砲尾に群がりし砲員の列一たびは揺らぎて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...僅かばかり揺らぎ動いて...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...黄色い吸口のある仄暗い花をばかざしたその時私は膝つく女のやうであつた半島はわが船近く揺らぎつつ金褐の目の怪鳥の糞と争ひを振り落とす...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...)「火の唇」のイメージは揺らぎながら彼のなかに見え隠れしてゐた...
原民喜 「火の唇」
...それから向側にぽっかりと新しい空間が見えてくる)「火の唇」のイメージは揺らぎながら彼のなかに見え隠れしていた...
原民喜 「火の唇」
...遠くにきこえる物音や窓の向に見える緑色の揺らぎが...
原民喜 「夢と人生」
...その「死」は僕の柔かい胸のなかに飛込んで不安げに揺らぎ羽搏くのだった...
原民喜 「夢と人生」
...彼のナポレオンへの忠誠心が揺らぎ始めた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...揺らぎながら恐ろしい速さで目まぐるしくぐるぐるまわり...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...思いがけないほど自分の心が揺らぎ出しているのを...
堀辰雄 「ほととぎす」
...空がくるくるくるっと白く揺らぎ...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...燈火の火色はたえず揺らぎ...
吉川英治 「新書太閤記」
...なお人間の気持はいつ崩れるか揺らぎ出すか知れないものであった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...水ほどな揺らぎもない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...ポチと手燭の灯が揺らぎ出している...
吉川英治 「宮本武蔵」
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