...白っぽい地金のまま揺れているのが見える...
梅崎春生 「庭の眺め」
...また揺すぶりはじめる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...胴なか全体で揺すぶるけれど...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...何処か少し遠い処で地を揺(ゆす)るような機械の音がする...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...眼に見える物体の動揺転落する光景などが最も直接なもので...
寺田寅彦 「地震雑感」
...秋風がばさり/\(かしわ)の葉を揺(うご)かして居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...やけに子供を揺り動かした...
豊島与志雄 「理想の女」
...心の動揺を見せまいとしていた...
直木三十五 「南国太平記」
...束(つか)の間(ま)のうたた寝を揺り動かされる心配はなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...おさな児の揺籠(ゆりかご)ではなくて...
中里介山 「大菩薩峠」
...民心は忽ち大に動揺したのであった...
中村地平 「霧の蕃社」
...そこでちよつと動揺が起つた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...魚は少し揺らいだ後...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...いつも大げさに揺れていた...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...女は喜んで両手を打ち合した、腕環は揺れて、軽く快い響を立てた...
松永延造 「ラ氏の笛」
...暴(あら)あらしく揺りたてながら「いつ二人だけで逢えるか」と迫った...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...もっと直接的な肉感自体の動揺の方がはるかに大きい...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...微風に揺られつゝ生の信愛に顫いてゐる...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
便利!手書き漢字入力検索