...我我作家の心にも大きな動揺を与へた...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...まだほのぼのと揺(ゆら)ぐのが...
泉鏡花 「悪獣篇」
...花はゆらゆらと揺れた...
梅崎春生 「幻化」
...出版界は大動揺を来たした...
海野十三 「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」
...止めどもなくフラフラと揺れ傾いた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...五秒ほどと思われる長い週期でみし/\みし/\と音を立てながら緩やかに揺れていた...
寺田寅彦 「震災日記より」
...偶々これを人心の不安動揺などという上品な観念的な言葉で呼ぶものだから...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...「揺り返しは初めのよりひどいと云うから...
豊島与志雄 「変な男」
...揺籃(ゆりかご)か柩(ひつぎ)かである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...決して揺らぐことがありませんでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...大きな渦へ捲き込まれそうであった頭の動揺がここへ来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...上げ潮に揺られてお勝手寄りの柱に繋(つな)がれてあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気持ちの悪いほど、はしけは揺れた...
林芙美子 「浮雲」
...公の動かすべからざる制度習慣を動揺する私の心持(私的の理由はただ私的の決定権しかもたない)に従わせようとするのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...べか舟は横揺れをするばかりであった...
山本周五郎 「青べか物語」
...ああして揺るがぬおすがたはしているが...
吉川英治 「親鸞」
...悪路に揺れて、輦の簾が、音をたてている...
吉川英治 「平の将門」
...丁度この頃に北九州を不安と動揺に陥れた...
和辻哲郎 「鎖国」
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