...船の上下は最後のどよめきに揺らぐように見えた...
有島武郎 「或る女」
...船客たちは船の動揺に辟易(へきえき)して自分の船室に閉じこもるのが多かったので...
有島武郎 「或る女」
...凡上梓之書ハ不レ論三編輯之荒誕与二詞章之奇雋ト一只以二多鬻ヲ一為二大著述ト一奉シテ二其作者ヲ一為二揺銭樹翁ト一...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...そして両手で腹を抱へて可笑(をか)しさに溜らぬやうに肩を揺(ゆす)ぶつてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...身体を揺すぶって...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...海面が懶(ものう)げに揺れる...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...その長く細い指を静かに揺り動かしていた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...蝋燭の光も揺れていたことであろう...
外村繁 「澪標」
...カフェーの中の円い卓子に倚っていても私の身体は風の音にふらふらと揺られそうだ...
豊島与志雄 「蠱惑」
...しまいには身体を揺り初めた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...揺鉢(ゆりばち)とも言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...あたりの空気を動揺させない程度で会話をしていたのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...花のように揺れていた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...彼女はまだ何処(どこ)か笑いに揺すぶられているような少女らしい身ぶりで...
堀辰雄 「幼年時代」
...そっちの空にサイカチの裸の梢が揺れていて...
「海流」
...吭(のど)に支(つか)えて眠つてゐる詞を揺り醒ますやうに...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
...しかし汽車の動揺に妨げられて...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...彼自身そう無定見で始終動揺していたわけでは決してない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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