...手さし出せるを握るに...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...三根夫の手を痛いほど握ると...
海野十三 「怪星ガン」
...さて飯がムレたら完全に冷えるまで冷ました後に手に塩をつけて固く握る...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...秘訣(ひけつ)を握ることを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...手を握るならこの上もない」「忝なく存じます...
直木三十五 「南国太平記」
...みている人すら屏息(へいそく)して手に汗を握るという...
中里介山 「大菩薩峠」
...全サモアの司法権を握るべきチーフ・ジャスティス(裁判所長)と...
中島敦 「光と風と夢」
...世を咀(のろ)う幾代(いくよ)の錆(さび)に瘠(や)せ尽くしたる鉄(くろがね)の火箸(ひばし)を握る...
夏目漱石 「虞美人草」
...統治の実権を握るところがないようになる...
蜷川新 「天皇」
...母親が始終つかったポンプ押しの握るところを...
林芙美子 「泣虫小僧」
...彼の競争相手の一人が相場の主導権を握るため...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そして本体の最終目的たる多大の利益を握るために‥‥』と言いかけて...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...怪物と闘ふ強者の勇敢さに単なる読者として手に汗を握るばかりでない――別様の興味を誘はれるのであつた...
牧野信一 「鬼の門」
...私は彼の魂を握る事が出来ない...
松永延造 「職工と微笑」
...ふとスティックを握ると安達がそう声をかけた...
山川方夫 「その一年」
...亦(また)実に手に汗を握るものあり...
夢野久作 「暗黒公使」
...投げてくれた南鐐(なんりょう)を手に握ると蛙のようにピョコピョコして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...首の棒を握る人形使いの左手がそれをささえるのである...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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