...しかり万事万物の本源を握る者は神の御手(みて)である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...その生命線を握る警備司令部に...
海野十三 「空襲葬送曲」
...ペンチを握る手をときどき休めては...
海野十三 「地球盗難」
...金具の手で握るところには...
海野十三 「蠅男」
...それは帝都暗黒界の鍵(キー)を握る名探偵帆村荘六として完全に還元(かんげん)していた...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...両手をぐつと上げて此木を握る...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...(禹徳淳を認めて)おう! 徳淳――!よろめいて禹徳淳の手を握る...
林不忘 「安重根」
...そのちっちゃなビロードみたいな手の握るピストルで撃たれて死んだら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...心臓部を握るわれわれと握手して...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...みている人すら屏息(へいそく)して手に汗を握るという...
中里介山 「大菩薩峠」
...若い女と見れば誰でもすぐに手を握る癖のあることもみんなに知られている...
中島敦 「狼疾記」
...手を握る事は握るが...
夏目漱石 「永日小品」
...編集長が鍵を握る重要人物だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...帝国の運命を握る秘宝が色仕掛けスパイに盗まれるというのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...一秒間程相手の手を握る...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...左手でこの閉じた拳を握るときには知識であるとした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...舵輪を握る気力もなくなり...
山本周五郎 「青べか物語」
...「手に汗を握る」という形容はアンナ状態を指したものかも知れん...
夢野久作 「爆弾太平記」
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