...籘の竿をしかと握るに...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...アイスアックスの頭を握る...
石川欣一 「山を思う」
...秘密を握る某氏に貴重なる鍵を預けたのである...
海野十三 「深夜の市長」
...羅馬(ローマ)は世界的主権を握るべく主張したのである...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...刃物を握ると同時に逆上した」話している尾越の眼も...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...彼の握るのは上方趣味の頗(すこぶ)る顕著なものであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...杖槍を握る手と腕が...
中里介山 「大菩薩峠」
...羅(ら)を握るもの...
中里介山 「大菩薩峠」
...手を握る事は握るが...
夏目漱石 「永日小品」
...生涯の安心と自信を握る事ができるようになると思うから申し上げるのです...
夏目漱石 「私の個人主義」
...私などは近いうちにまとまったものを握る当てがあるから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一二度強く握ると...
久生十蘭 「復活祭」
...その手を握ると、小声で礼を述べた後、弾むようにあとへさがって、左足を基にして向きを換(か)えるなり、爪先を下に向けた右足を、横のほうへぴんと跳ね上げたと思うと、腰をふるわせながら歩み去るのである……誰でも集会の席から退く時には、あとずさりで何度もお辞儀をしながら、戸口を出てゆく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...涯てしもなく継続して行く……手に汗を握る……死んだ画面であった...
夢野久作 「暗黒公使」
...野にあるものと廟堂にあつて時の權を握るもの...
吉川英治 「折々の記」
...対手(あいて)の拇指(おやゆび)をギュッと握る...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...木剣の柄(つか)を握ることだけは握っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼が一度連判状を握るや...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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