...人生の眞相を握ることは出來ない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...三根夫の手を痛いほど握ると...
海野十三 「怪星ガン」
...世界開発の将来の鍵を握るものだとして...
海野十三 「キド効果」
...光枝は、じっとしていられない気持になって、ハガキを握ると、ポストのところへいってみた...
海野十三 「什器破壊業事件」
...肩掛の女は六銭握ると...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...そして或る程度の諦観を握ることが出来たので...
種田山頭火 「其中日記」
...それが政権を握るようになったのが...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...今日までついぞ絵筆を握る機会はなかった...
寺田寅彦 「自画像」
...二條の槍を手に握る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...以て自然に全党を左右するの実権を握るに在るのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...握る手の節(ふし)の隆(たか)きは...
夏目漱石 「虞美人草」
...それは子供扱いにされるために二人の間に起る一種の親しみを自分が握る事ができたからである...
夏目漱石 「明暗」
...生涯の安心と自信を握る事ができるようになると思うから申し上げるのです...
夏目漱石 「私の個人主義」
...そのほかにはなんにも考えておりません」彼は彼女の手を握ると...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...結局野心の方が主導権を握るであろうことをわたしは断然疑わない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...青年子女蝟集してその手を握るを光栄とした...
山本実彦 「十五年」
...それはモウ……」というので四円の金を握ると今度は酒屋へ行って...
夢野久作 「近世快人伝」
...これだけの事実を握ると私は俄然(がぜん)として一道の緊張味を感じない訳に行かなかった...
夢野久作 「暗黒公使」
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