...揚句の果てに房枝を絞め殺してしまった澄子は...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...町中を車で引き廻した揚句の果てに...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...さんざ泣いたり笑ったりした揚句の果てに...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...さんざんあの家を掻(か)き廻(まわ)した揚句の果てに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...さん/″\あの家を掻き廻した揚句の果てに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...國民の性情や社會の状態に乖(もと)り乖(もと)つた揚句の果てに無理やりに作出さねばならぬ不自然の大事業ではあるまいか...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...数々苦労をした揚句の果てに中気に当り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...民衆のあらゆる能力や勞力をこき使つた揚句の果てが...
林芙美子 「雨」
...あれこれ考えた揚句の果てに...
山之口貘 「私の青年時代」
...以前、大岡市十郎といって、何も知らない女をだまし、揚句の果てに、子を産ませて、その女房子も捨てッ放しに、自分の立身出世ばかり心がけて来た、嘘つきの野良(のら)息子とはちがうんですか」余りにも、聞きかねて、もずもずしていた縄取の山本左右太が、われを忘れて、「こ、これッ...
吉川英治 「大岡越前」
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