...終に外國の輕侮(けいぶ)を招(まね)くに至る...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...校長の安藤は女教師の自分よりも生徒に侮(あなど)られてゐた...
石川啄木 「足跡」
...嫉妬よりも侮蔑の氣が勝つて來て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これに反し敵は大をもって小に当るので心に侮がある...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...又あなたは御自分に対して侮辱を加えた事の無い第三者を侮辱して置きながら...
太宰治 「女の決闘」
...自分に対するこれ以上の侮辱はないと考えたのであろう...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...侮辱の言を吐くを知る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自分であなたと同じような侮辱を受けた時でした(つまり侮辱の程度が同じわけです)...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...女と侮った――あちらが役者が一枚上だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...重大なる侮辱である...
中里介山 「大菩薩峠」
...此時余は此文士は何の為に罪もない「土」の作家を侮辱するのだろうと思って苦々(にがにが)しい不愉快を感じた...
「『土』に就て」
...今は校内一の人とて假にも侮(あなど)りての處業はなかりき...
樋口一葉 「たけくらべ」
...私を侮るものが出て来た...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...また今も尚侮辱や屈辱はあつたが――...
北條民雄 「道化芝居」
...自分および自分の親しいものが他から不当に侮辱される現場にのぞむと...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...むろん相手を侮辱するつもりではなかったが...
山本周五郎 「新潮記」
...女たちに一種の軽侮の気持を起させたらしい...
山本周五郎 「契りきぬ」
...「父の兵法を侮(あなど)るかっ」と無二斎が怒(いか)って...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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