...四本の脚の回りへ紙を貼って絵を描くんです...
板谷波山 「美術学校時代の岡倉先生」
...ああしたものも私だけが描くことを許された世界のような気がする...
上村松園 「京のその頃」
...「父はこれを描くのがたのしみでね」と...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...この犬を描くのと同じ行き方で正真正銘の人間を描くことがどうしてできないのか...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...春信(はるのぶ)の描く美人の型そのままだと思われた...
徳田秋声 「仮装人物」
......
富澤赤黄男 「天の狼」
...三十幾歳の血気盛りなるべき頃からして既に彼は――ツワイクの描くところに依れば――殆ど亡霊のように痩せこけて骨と皮ばかりの肉体...
豊島与志雄 「砂漠の情熱」
...即ち狂人として描き、賢者として描く...
豊島与志雄 「小説の内容論」
...もし画家たりとせんか梅花(ばいか)を描きて一度(ひとたび)名を得んには終生唯梅花をのみ描くも更に飽かるる虞(おそれ)なし...
永井荷風 「一夕」
...この飛騨には海がないのみならず、わしが食い足りるほど泳ぎたい池も、沼も、湖もない」「ははあ」「そなた、何ぞ、芸に遊ぶ心得はないか、たとえば、歌をよむこと、絵を描くこと、香を聞くこと、管絃をかなでることでもよろしい、さもなくば囲碁か、双六(すごろく)か」「はい、いっこう何も心得ませぬが、囲碁ならば少々」「ああ、それはよろしい、わしのところへ来て相手をしてたも……わしもここに閉じこめられて、鬱積して堪え難いのじゃ、わしを不憫(ふびん)と思うて慰めてもらいたい」十七兵馬も竹刀(しない)を取っては、充分にこなし切れるが、このたてつづけの挨拶には、ほとんど応接に困るのでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...描く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...――絵を描くことは私の仕事の二番目で...
林芙美子 「生活」
...好きな絵を描くこともやめてすすんで海軍に入ったのは...
久生十蘭 「だいこん」
...彼女が繪に描くために丹精して育てられてゐた...
堀辰雄 「おもかげ」
...師匠張りの絵を描く男がのちの月岡芳年(ほうねん)だった...
正岡容 「小説 圓朝」
...描くほどに金になってゆくと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ぎらり、円を描く剣、孫次郎はさっと、二三間跳退く、研作は横ざまにだだだとよろめいて、草の中へのめり倒れた...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...平家を描くには、源氏をよく書かないことには平家が出ない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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