...小鼻へ掛けて揉み上げ揉み上げ揉んだりける...
泉鏡花 「婦系図」
...そして母一人で気を揉みました...
豊島与志雄 「旅だち」
...火桶の上にかざした両手を揉み合せながら...
豊島与志雄 「碑文」
...煙草の吸口を指先で揉みつぶす...
豊島与志雄 「慾」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...揉みに揉んで熱祷を捧げましたが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...土間へ半分ばかり入った観客は、俄(にわか)の捕物に顛倒して、「ワーッ」という騒ぎ、木戸へ飛出すもの、土間へ引っくり返るもの、揉み、叫び、泣き、一瞬にして芋を洗うような混乱が始まります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...境遇(きやうぐう)の激變の中に揉み拔かれると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから一と揉みの後...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...群衆に揉み込まれての大亂鬪でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...当時の政府は事件を揉み消す選択をしたかもしれないが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...男みたいな額の角(かど)を人指し指と拇指で揉みながら...
宮本百合子 「草の根元」
...揉みつけて置いて突然衝つ放した...
室生犀星 「神のない子」
...残った小さいのに蛍のような火の付いているのを「あっちちち」と云いながら指の腹で揉み消している...
矢田津世子 「神楽坂」
...捕まっても大抵は揉み消されるから...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...豆の出来た足を揉み揉み女運転手が帰って来るのを待った...
夢野久作 「冥土行進曲」
...」千鶴子は額を一寸揉み彼を横眼で眺めた...
横光利一 「旅愁」
...気を揉み揉み、控え屋敷で待っていた右馬介は、やっと退がって来た高氏をそこに迎えたが、彼の冴えない顔を見て、はっと胸を暗くした...
吉川英治 「私本太平記」
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