...揃いの着付に揃いの蓋を被っていたこのわび人たちの姿は...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...揃いも揃ってアッサリとドローレスの手で解雇されていたのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...揃いの水色の衣装に粗製の奴(やっこ)かつらを冠った伴奴(ともやっこ)の連中が車座にあぐらをかいてしきりに折詰をあさっている...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...顔を出して「お揃いだな」と...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...揃いを着た町内の衆が一パイ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...例の「サンデー毎日」や「週刊朝日」の裏表紙の広告へは私が大柄の揃いの浴衣で羽織と着物をこしらえたのを一着に及び...
正岡容 「わが寄席青春録」
...その上には諸国土産が一揃いのって居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...第二百五十一琺瑯鍋(ほうろうなべ)小山「そこでお料理が七色揃いました...
村井弦斎 「食道楽」
...美男美女揃いの上に...
村松梢風 「猫料理」
...全巻揃いを蔵置する所が多くなった...
柳宗悦 「四十年の回想」
...中野学士と戸塚が揃いの金口を啣(くわ)えていた...
夢野久作 「オンチ」
...近来にない目の積んだ顔揃いで...
夢野久作 「暗黒公使」
...捧げつつをした数十万の勢揃いで...
横光利一 「夜の靴」
...京極家の溝口伊予殿お揃いでござります」「フーム……」忠房は俄かに重苦しい顔色を見せて考え込んだ...
吉川英治 「剣難女難」
...ときに、高い木履(ぽくり)をはいて、藤の花を冠にさした乞食のような老人が、場所もあろうに、宴の中へ突忽(とっこつ)として立ち、「やあ、お揃いだね」と、なれなれしく諸官を見まわした...
吉川英治 「三国志」
...法養寺に勢揃いし...
吉川英治 「新書太閤記」
...その日、勢揃いして、院の御所を拝し、いよいよ戦地へ出発という際、彼は、国々の武者どもへ向ってこういい渡した...
吉川英治 「源頼朝」
...こちらでは実験室の準備も一通りすっかり揃いました...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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