...そして懐中を探(さ)ぐると一と揃いの覆面を出して...
海野十三 「恐怖の口笛」
...八幡祭(はちまんまつり)の揃いらしい...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...根付(ねつけ)も緒締(おじめ)も安物揃い...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...街路のごつごつした不揃いな敷石は...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...着物を一揃いほしがっていましたが...
豊島与志雄 「庶民生活」
...新撰組は色男揃いだとのろけたのも...
中里介山 「大菩薩峠」
...清宮様と四人お揃いで...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...長短不揃いなのが三本...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一家中毒の半病人揃いだったので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...文化程度が不揃いであった...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...さては揃いのだんだら浴衣...
正岡容 「寄席行燈」
...町内の顔役揃いだったから...
水上滝太郎 「遺産」
...十年版揃いました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...文章も大分不揃いであります...
柳田国男 「木綿以前の事」
...百余名の腕利きの川並が水防組の揃いの袢纏(はんてん)で...
山本笑月 「明治世相百話」
...矢代は美しい革製の揃いのソファを二つ見つけて中へ這入っていった...
横光利一 「旅愁」
...まもなく彼は供揃いを命じ出した...
吉川英治 「私本太平記」
...そこで、ぜひ源太夫様にも、一腰、真雄へお吩咐(いいつ)け下さるようにとお願いしておいたところ、快く御承諾で、其後、大小一揃い、真雄方へ、御註文があったという知らせで、わしも面目(めんぼく)を施し、真雄に取っても、愈(いよいよ)、世に出る時が来たと、欣んでおるところじゃよ』と、嘉兵衛はまるで、わが事のように、嬉しそうな顔なのだ...
吉川英治 「山浦清麿」
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