...柳原ものではあるまいかと思われるような上下色沢の不揃いな金モール服が何と六百何円――貧乏村の校長氏の高等官七等の栄誉を飾るためにこの瘤村長は通学児童の筆墨代をせしめたのである...
犬田卯 「瘤」
...此晩の丸善の宿直が揃いも揃って近視鏡を用ゆる三名...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...四人の少年は、揃いも揃って、お尻に大きな尻尾を垂らしていた...
海野十三 「火星探険」
......
高木貞治 「回顧と展望」
...気まぐれな連中の揃いだから...
田中貢太郎 「提灯」
...間もなく彼らは期せずしてうち揃い...
中村地平 「霧の蕃社」
...薄情者揃いだけれど...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...講中の世話役だから橘(たちばな)のもようのお揃いの浴衣(ゆかた)を着て...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...揃いのように、灰色のセルの背広を着た二人の紳士であった...
久生十蘭 「金狼」
...そんなに粒揃いというわけにゃいかん...
火野葦平 「花と龍」
...彼の歩き方はなげやりで不揃いだが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...最初より粒の揃いたるを択ぶがよし...
村井弦斎 「食道楽」
...薄暮の中に勢揃いして...
吉川英治 「三国志」
...魏兵が山上にうち揃い...
吉川英治 「三国志」
...広場は勢揃いの弓箭(きゅうせん)にかがやき...
吉川英治 「私本太平記」
...この春の大馬揃いは...
吉川英治 「新書太閤記」
...だいぶ元気な面々のお揃いだが...
吉川英治 「源頼朝」
...諸将はおのおの揃いの服の家臣たちをつれて定めの位置につく...
和辻哲郎 「鎖国」
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