...それが揃ひも揃つて観客(けんぶつ)の一万五千をも容(い)れる事が出来ると聞いては一寸驚かれる...
薄田泣菫 「茶話」
...又その村の山の畠には一面雪ならぬ蕎麦(そば)の花が咲き揃(そろ)つて...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...温泉もすべて揃つてゐますからね...
田山録弥 「談片」
...二拍子(ふたひょうし)揃(そろ)って都合よくやる時もあり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...事ある時などに国民の足並の綺麗に揃うのは...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...人参の芽が出揃(でそろ)わぬ処(ところ)へ藁(わら)が一面に敷(し)いてあったから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...銃口(つつぐち)を揃えて数十挺のピストル...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...「フーム」「ここではなにぶん道具薬品などが揃いません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それからお勝手で私共が揃つて御飯にして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...青竹色の吾妻下駄の鼻緒に揃つて...
長谷川時雨 「下町娘」
...お蔦 みんな気を揃えて薄情でいやがるんだねえ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...大勢の子供が声を揃へて...
原民喜 「火の子供」
...揃ってまっくろな烏凧(からすだこ)をあげて遊んでいる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...こんな立派な兄哥(あにい)さんたちが、四人も揃うて、お前さんから、懐中ランプを頂こうというて、わざわざ、お出ましになっとるんじゃ...
火野葦平 「花と龍」
...銀杏返(いちょうがえ)しに大きな桜の花簪は清ちゃんの姉さんとお揃いで襟には色染めの桜の手拭を結んでいた姿は深く眼に残った...
水上滝太郎 「山の手の子」
...条件はかなり揃(そろ)っていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...花園の花のように揃っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...揃いましてございますが」「ひとり...
吉川英治 「新・水滸伝」
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