...四五人の工夫が鶴嘴(つるはし)を揃えて仕事をしている...
江戸川乱歩 「鬼」
...一方雇人たちも今度の主人の真剣さを理解してくれて皆々気を揃えて働き...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...やがて揃(そろ)って私たちの方へやって来ました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...トロイア軍集る、其勢揃ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...出揃(でそろ)ったら見に来給え...
永井荷風 「すみだ川」
...都合六冊ばかりの本を取揃えると...
中里介山 「大菩薩峠」
...若男爵とお揃ひで赤い薔薇と三鞭酒と血潮に飾られた贅澤な最後の晩餐へ急ぐ身には...
南部修太郎 「死の接吻」
...膝小僧を揃へた友吉は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...男の人は誰も來ないといふのか」「――」二人は揃つたやうに頭を振ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「皆んな揃つてゐるのか?」「主人と女達は休んださうで――尤も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...茶屋は揃って、二階に役者紋ぢらしの幕を張り、提灯(ちょうちん)をさげ、店前(みせさき)には、贔屓(ひいき)から役者へ贈物の台をならべた...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...藤山に一つお揃ひのを買ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...材料はすつかり揃つてゐる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一人一人の手にある骨牌(かるた)の揃(そろ)え方を考え...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...アイネ・リィドに関する各方面の材料が続々揃って...
牧逸馬 「土から手が」
...「これは松林先生……」「お揃いで螢見物かな...
山本周五郎 「松林蝙也」
...味方とのみ思っていたその軍隊は一斉に槍先を揃えて...
吉川英治 「三国志」
...日本の武威ととのえば馬揃えをなして上覧に供し...
吉川英治 「新書太閤記」
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