...推して知るべしである...
石川啄木 「雲は天才である」
...しかし全体の傾向から推して来ると...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...これは聴覚に関する音楽から類推して視覚的音楽を作ろうという意図から起こったものであろうが...
寺田寅彦 「映画芸術」
...しかしこの偶然な一と朝の経験から推して考えてみるとフロイドの「夢判断」の学説も...
寺田寅彦 「KからQまで」
...合金などの性質も一般にその組成金属の性質から推して知られぬ妙な事がある...
寺田寅彦 「話の種」
...垂糸桜を推して第一とする...
永井荷風 「上野」
...それを置く場所を浜床(はまゆか)と云うことから推して...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...父(ちゝ)と兄(あに)の近来の多忙は何事だらうと推して見た...
夏目漱石 「それから」
...それにしても好くもこんなに白々しく巧みな態度で喋舌れたものだなどゝ邪推して...
牧野信一 「妄想患者」
...君は学校はどちらです?」私は風采から推して大方...
水野葉舟 「北国の人」
...この后の曾祖父陳嬰は無類に謹厚な長者で秦の世乱れた時推して王とされたが...
南方熊楠 「十二支考」
...以て推して知るべしである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...平生の同博士の極度に冷静周密な性格から推して考えますと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...自己の立場に対する何等の恐怖を感ぜざりし事実等より推して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...推して知るべきものがあった...
吉川英治 「三国志」
...なにかを邪推していた...
吉川英治 「私本太平記」
...そのころの高時は、世に“うつつなき人”といわれたほど、しばしば、狂癲(きょうてん)の持病を発作したり、キャキャとはしゃぐと、よく涎(よだれ)を垂らしたりしたので、彼を盲愛する生母の覚海尼公(かっかいにこう)も、後見の長崎円喜(えんき)らも、たまりかねて、その栄座から、ひっ込めたものであったが、近年はとみに「――御快癒(ごかいゆ)である」と、となえて、またぞろ、推して、執権の座に復させたものであった...
吉川英治 「私本太平記」
...其(その)事柄を推して尋ね...
若松賤子 「黄金機会」
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