...出口に控えているから...
泉鏡花 「絵本の春」
...見れば入口の外には一人の巌乗(がんじょう)な巡査が控えているのです...
江戸川乱歩 「双生児」
...余らが枕頭に控えていると居士は数日来同じ姿勢を取ったままで音もなく眠って居た...
高浜虚子 「子規居士と余」
...国経は次の間(ま)に控えている筈の老女を呼んだ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...しっかりして! 事務ですよ! あなたは事務を控えているのです...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...行手の松林の中に相当の人数が控えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは貧乏神とは全く対蹠的(たいせきてき)な大財閥が一人控えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕は階下(した)に母を控えているし...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ここには本能的な偽善者がすました顔で控えている...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...その人だかりの中には七郎丸の祖父と父親が紋付の羽織を着て控えている...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...東横百貨店が控えているのであるが...
山之口貘 「池袋の店」
...二人の小間使が控えている...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...吾輩の今日までの研究に関する一切の発表はあとに若林が控えているから……実は吾輩もその時までは若林を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...……けれども……けれども私の背後には今一つの強敵が控えている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...例の次郎がちょこなんと控えている...
吉川英治 「江戸三国志」
...黙って控えているしかなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...みな襖(ふすま)どなりに控えているのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...恬然(てんぜん)として控えている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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