...首に捲くが早いか飛び出して来たのであつた...
石川啄木 「病院の窓」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...揉(も)んで拡がった穴の周囲は毛端立(けばだ)ってぼやけあるいは捲くれて...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...そんならなお結構」道庵先生は折れた右足の脛(すね)を晒(さらし)で捲く...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬は舌を捲くばかりでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...口を極めて感歎の舌を捲くが...
中里介山 「大菩薩峠」
...五人も六人もして捲くんだぜ...
長塚節 「土浦の川口」
...この世界を取捲く憂愁の水へ波動するやうに感ぜられる...
野口米次郎 「能楽論」
...新三郎も平次も舌を捲くばかりでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恐ろしい勢ひで捲くし立てました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三人を切り捲くる...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
......
広海大治 「サガレンの浮浪者」
...二人はよろけながら腕を捲くり上げ...
横光利一 「榛名」
...砂は飛び猛風は捲く...
吉川英治 「三国志」
...霧を吹き捲く狂風に駆られて...
吉川英治 「三国志」
...あたりの陣幕(とばり)を吹き捲くり...
吉川英治 「私本太平記」
...しきりに皆を煙に捲く...
吉川英治 「随筆 新平家」
...その貞盛は、さきに自分が、信濃の千曲川まで、追い捲くし、ついに、長蛇は逸したが、おそらく、骨身に沁むような恐怖を与えて、都へ追いやってしまった...
吉川英治 「平の将門」
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