...幼いにも似ず「すぺりおれす」(長老衆)が舌を捲くばかりであつたれば...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...捲くれたような小さい唇はほんのちょっぴり淡紅色に染まっているというだけであって...
海野十三 「三人の双生児」
...揉(も)んで拡がった穴の周囲は毛端立(けばだ)ってぼやけあるいは捲くれて...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...そんならなお結構」道庵先生は折れた右足の脛(すね)を晒(さらし)で捲く...
中里介山 「大菩薩峠」
...折助どもはそれを前後から取捲くようにして追いかけるのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを取捲く群集が...
中里介山 「大菩薩峠」
...吹き捲くる大風の息の根を一時にとめるべき声を起す...
夏目漱石 「幻影の盾」
...泥と血に塗(まみ)れたのをクルクルと捲くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前はこれに気がついているだろうな」平次は死骸の――もうすっかり冷たくなった二の腕を捲くり上げて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...右の二の腕を無造作に捲くり上げるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さすがの平次も舌を捲く外は無かつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ワイシャツの袖を捲くって...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...酒場台(コントワール)の横の赤い垂幕を捲くると...
久生十蘭 「魔都」
......
広海大治 「サガレンの浮浪者」
...洋袴(ズボン)を捲くり上げて川の中へ這入ってみた...
牧逸馬 「双面獣」
...砂は飛び猛風は捲く...
吉川英治 「三国志」
...師走のから風がふき捲くる七日の朝という陽の下である...
吉川英治 「新書太閤記」
...しきりに皆を煙に捲く...
吉川英治 「随筆 新平家」
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