...單衣の兩袖を肩に捲くり上げて...
石川啄木 「鳥影」
...大砲の砲身を針金で捲くあの方法の力学を考えながら...
寺田寅彦 「柿の種」
...附添いの者合せて十余人がみな同じようにして竜之助を取捲く...
中里介山 「大菩薩峠」
...尻尾を捲くであろうのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...鎖でも捲くやうに...
中島敦 「環礁」
...洋袴(ズボン)を捲くり上げて川の中へ這入ってみた...
牧逸馬 「双面獣」
...その大胆巧妙さといったら実に舌を捲くばかりで...
夢野久作 「爆弾太平記」
...直ぐに尻を捲くってムクレ返るような旧式の板前は...
夢野久作 「路傍の木乃伊」
...風は益々力を得てその雲の破目より吹き捲くる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...ただ青年馬上の語も時には君子の窓簾(さうれん)を捲くにも足らんか...
吉川英治 「折々の記」
...血気の数名に斬り捲くられている...
吉川英治 「剣難女難」
...そしてすでに数十里を風が木の葉を捲くごとく殺到し...
吉川英治 「三国志」
...城へ」逆捲く大軍の奔流は...
吉川英治 「三国志」
...霧を吹き捲く狂風に駆られて...
吉川英治 「三国志」
...論敵を捲くしたてて...
吉川英治 「新書太閤記」
...師走のから風がふき捲くる七日の朝という陽の下である...
吉川英治 「新書太閤記」
...波を捲く風(ひょうふう)だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...直(じ)きに舌が捲くれて咽喉(のど)へ塞(つか)えたので...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「青蠅」
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