...くるくると捲くことが出来る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ただただ驚歎舌を捲くばかりであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...」年増は片手を離してそれで帷を捲くやうにして無理やりに譲の体をその中へ引込んだ...
田中貢太郎 「蟇の血」
...着物の裾は膝のあたりまで捲くられている...
外村繁 「澪標」
...そんならなお結構」道庵先生は折れた右足の脛(すね)を晒(さらし)で捲く...
中里介山 「大菩薩峠」
...附添いの者合せて十余人がみな同じようにして竜之助を取捲く...
中里介山 「大菩薩峠」
...鎖でも捲くように...
中島敦 「環礁」
...五人も六人もして捲くんだぜ...
長塚節 「土浦の川口」
...泥と血に塗(まみ)れたのをクルクルと捲くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...変なものがありますよ」八五郎は死骸の腕――捲くれた袖から出た二の腕の外側を見ております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「今度は左」お栄は身体の位置を変えると今度は左の腕を高々と捲くって見せました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さすがの平次も舌を捲く外は無かつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...捲くのを待て」というような場合...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...隅が枯れた梔子(くちなし)の花びらのような色になり捲くれている...
山川方夫 「演技の果て」
...いよいよ喚き捲くし...
吉川英治 「剣難女難」
...龍は、時には大に、時には小に、大なるは霧を吐き、雲をおこし、江をひるがえし、海を捲く...
吉川英治 「三国志」
...しきりに皆を煙に捲く...
吉川英治 「随筆 新平家」
...隘路を吹き捲くり唸りを上げ笛のように叫び立てる風と消音器を下ろした発動機の爆音の中...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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