...火と煙とが逆捲く中を...
芥川龍之介 「地獄変」
...幼いにも似ず「すぺりおれす」(長老衆)が舌を捲くばかりであつたれば...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...首に捲くが早いか飛び出して来たのであつた...
石川啄木 「病院の窓」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...これが乾くと西風が砂を捲く...
寺田寅彦 「イタリア人」
...津田生も舌を捲くような痛いところを道庵がいちいち利(き)かせてくれるものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...群集を煙に捲くこともできるというものである...
中里介山 「大菩薩峠」
...口を極めて感歎の舌を捲くが...
中里介山 「大菩薩峠」
...鎖でも捲くように...
中島敦 「環礁」
...鎖でも捲くやうに...
中島敦 「環礁」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...新三郎も平次も舌を捲くばかりでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三人を切り捲くる...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...囃子賑やかに可笑味の三味線いと早口にいと面白く捲くし立てられては行くところなのである...
正岡容 「下町歳事記」
...M形に小尾根二本捲く...
松濤明 「槍ガ岳」
...いずれも一時的に人を煙に捲くに足る...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...……一度逐(お)い捲くられた鯖の群れが...
夢野久作 「爆弾太平記」
...直ぐに尻を捲くってムクレ返るような旧式の板前は...
夢野久作 「路傍の木乃伊」
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