...剣折れ、馬斃れ、矢弾(やだま)が尽きて、戦の続けられる道理は昔からないのだ...
石川啄木 「雲は天才である」
...一人二人と次第に斃されて行つて...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...ついで独逸公使ケットレルも白昼兇刃に斃された...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...昨夜仔馬一頭斃(たお)れたり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...牛十四頭馬六十七頭 今年斃馬五十六頭なり(四)明治三十八年一月一日昨三十七年は我家(わがいえ)の大厄難たるも...
関寛 「関牧塲創業記事」
...もし鬼神を斃そうと思えば...
田中貢太郎 「美女を盗む鬼神」
...首打ち落し地の上に斃しさながら臼の如(ごと)...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...『ああチュウクロス、われ/\の親しき侶は斃れたり、マストリデース、斃れたり、キュテーラよりし訪ひ來り、われらと共に住める時、親の如くにめでし彼れ、 440彼を英武のヘクトール殺せり、いづこ汝の矢?はたポイボス・アポローン與へし汝の弓いづこ?』しか陳ずれば諾ひて走り來りてそばに立ち、張りし勁弓、手の中に取りて勁箭蓄ふる胡(やなぐひ)そばに、速かにトロイア勢をめがけ射る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...90又敵勢を討ち斃し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼は足を宙に上げたまゝ斃(たふ)れた...
長與善郎 「青銅の基督」
...それを使わないうちに牛は斃れた...
野上豊一郎 「闘牛」
...先がけて解放の戦さに斃れた一萬五千の同志らの棺(ひつぎ)にも蔵められず...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...戦場や暴力で斃れたものを含めても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...不靈な犬ツころの如く生活力が盡きてポツクリ斃れた乞食もあツたらう...
三島霜川 「解剖室」
...いずれが勝つか斃(たお)れるか...
吉川英治 「三国志」
...「動物の牛馬を使役すれば、牛馬の糧食を要し、舎屋(しゃおく)や人手間(ひとでま)がかかる上、斃死(へいし)、悪病に仆れるおそれもあるが、この木牛流馬なれば、大量の物を積んで、しかも食うことなく疲れることも知らない」すでに無数に製造されていた実物を示して、孔明はその「分墨尺寸(ぶんぼくしゃくすん)」――つまり設計図についても、自身いろいろ説明を加えて、諸将へ話した...
吉川英治 「三国志」
...おそらく、半兵衛の真意は、(病に斃(たお)るるも、敵中に斃るるも、ひとしく一死あるのみ...
吉川英治 「新書太閤記」
...討伐に向った城資永(じょうのすけなが)は斃(たお)れ...
吉川英治 「親鸞」
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