...捨てられる心算(つもり)で居(お)ると申した方が...
芥川龍之介 「邪宗門」
...ベラン氏もやがて捨てられる番をまっているのじゃないか」僕はこのところベラン氏の姿を見ないので...
海野十三 「宇宙尖兵」
...印判(はん)で捺したように天狗のために切り捨てられるのであった...
海野十三 「くろがね天狗」
...子供の身体から抜けて捨てられるのに異ならぬ...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...世を捨てられるので...
太宰治 「お伽草紙」
...捨てられるものですって...
太宰治 「斜陽」
...これでこいさんにも捨てられるとなると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もし孰方(どっち)ぞが捨てられるいうことになったら私の方が捨てられます...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...よい工合に食卓は見捨てられることになりました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...命を捨てられるものではない...
直木三十五 「南国太平記」
...捨てられるのと、拾われるのは、大抵の場合、ほぼ時を同じうしていなければならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼女は自分が捨てられるのではないかと脅へるやうになつた...
中村地平 「悪夢」
...捨てられるものならば明海へ出ぬうちに捨ててしまう...
夏目漱石 「虞美人草」
...世の中から見捨てられる時期が来るだろう...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...「世を捨てられるまでには...
野村胡堂 「百唇の譜」
...薩藩から見捨てられるのも道理だ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...だが捨てられるその運命は...
柳宗悦 「工藝の道」
...かういふ末路と待遇におき捨てられるものかと...
吉川英治 「折々の記」
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