...「なぜ十郎を捨てておくのじゃ...
芥川龍之介 「偸盗」
...この儘(まま)に捨てておくと...
海野十三 「恐しき通夜」
...病人を捨てておくわけにはゆかない」村山は正造の顔を見つめつつ何度もうなずき...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...こんなところに捨てておくのは惜しいものだ」喜平は腹のなかでさう思ひました...
薄田泣菫 「小壺狩」
...人眼(ひとめ)に立つようになってからでは奉公人の口がうるさい今のうちならとかく繕(つく)ろう道もあろうと父親にも知らせずそっと当人に尋(たず)ねるとそんな覚えはさらさらないと云う深くも追及しかねるので腑(ふ)に落ちないながら一箇月(いっかげつ)ほど捨てておくうちにもはや事実を蔽(おお)い隠(かく)せぬまでになった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...これを神の意志のままに打捨てておく方がいい...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...打ち捨てておくことよりも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...手をかけた手函を捨てておくことは...
直木三十五 「南国太平記」
...(捨てちゃあ置かれねえことなんだから――命にかかわるんだから――)捨てておくべきことでない...
直木三十五 「南国太平記」
...打捨てておくのかも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...盗賊の訴えがあれば捨てておくわけに行かねえ」「…………」「だがな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死骸の側(そば)へ捨てておくような馬鹿馬鹿しい男じゃねえ」「ヘーエ」「それに下手人が魚屋なら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ラ・メデュウズに残った連中を見捨てておくわけにはいかず...
久生十蘭 「海難記」
...私が配偶者を選ばずに捨てておくことは不安だとも一方では考えられる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あちらはまだあまりにたよりないようなのを見捨てておくように思われても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...われわれ作家はこれを専門外の課題として捨てておくべきものであろうかどうか...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...そのまま涙なく打ち捨てておく気にもなれない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...これは捨てておくと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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