...余つ程小説が捗取(はかど)つたらう...
芥川龍之介 「秋」
...足(あし)捗取(はかど)らぬ小笹原(こざさはら)と...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...探偵の方も余程進捗しているだろうし...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...即ち国民の安寧を保ち秩序を全うし利福を捗(うなが)すために...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...いかばかり捗りしかと...
大町桂月 「中野あるき」
...工事が思いの外に捗(はかど)り...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...非常に好都合に捗(はかど)ったのだ...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...暫く立つと皇帝は其仕事の捗り工合を見たくなつて來た...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...一行の船は段々と帰路が捗取って...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...日が落ちて殘がなほ明かな數十分間は彼等の仕事が尤も捗どる時である...
長塚節 「寫生斷片」
...どんどん捗取(はかど)ることだろうと考えることもある...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...船のことばかり気にかかって捗らない...
久生十蘭 「海豹島」
...滝が一週間毎に父親に宛てゝ帳簿の報告をする筈の通信が一向に捗らないのでタイピストとして働きに来て居たのです...
牧野信一 「舞踏会余話」
...三日分を直しかけたれど寐て書く事故少しも捗取(はかど)らず...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...いつか歩くともなく道を捗(はか)どって...
吉川英治 「剣難女難」
...工事の進捗(しんちょく)を早速になされよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...捗(はかど)ってゆく...
吉川英治 「新書太閤記」
...がすぐには捗らず...
和辻哲郎 「鎖国」
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