...「今捕るものは何ぞ」と尋ねしに...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...そしてそこらの小川で魚を捕る子供がするやうに...
薄田泣菫 「独楽園」
...鼠を捕ることはなか/\うまいさうな...
種田山頭火 「行乞記」
...軍鶏なぞ捕る器量はないが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...多くの猫は蛇を捕る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...あとのは、てっきり人を召捕るためのお手先に相違ないが――そうだとすれば、誰を召捕るため、それは言わずと最初から胸一杯に思い塞(ふさ)がっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...道傍(ばた)に兎を捕るとて笹の葉をまげて細工した陷穴が二つばかりあつた...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...投げ罠で獣を捕る時にやる――あの調子で――」作松は何の作意もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...變な死にやうをして居るぢやございませんか」「變な死にやう?」「山國で猪(しゝ)や狼(おほかみ)を捕る虎挾(とらばさ)みといふ罠(わな)に首を突つ込んで山猫のやうな顏をして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨年十月の『郷土研究』に記者が人を捕る鮫の類は深海に棲む動物で海岸に起ったこのワニの譚に合わず...
南方熊楠 「十二支考」
...八 鳥を捕る人「ここへかけてもようございますか...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...獲物を捕る動作を赤赤と照す篝火の円光を眼にすると...
横光利一 「鵜飼」
...立ち去らねば搦(から)め捕るのみと――豪語した...
吉川英治 「三国志」
...生捕ることも易しと...
吉川英治 「三国志」
...生け捕るべきでございます...
吉川英治 「私本太平記」
...尊氏が秘(かく)している妻子や母を召捕る戦略だとか聞いている...
吉川英治 「私本太平記」
...押しくるんで召し捕る分じゃ」「ああ! わたしは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...人を捕る淵音(ふちおと)もせぬという...
吉川英治 「源頼朝」
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