...鋸で挽く真似をして見せた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...花車(だし)を挽くように...
谷崎潤一郎 「幇間」
...あまり重荷を挽くので...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...巨大な箱の中で木材を丸鋸で挽くような音である...
豊島与志雄 「春盲」
...石橋の田村やが粉挽く臼の音さびしく...
永井荷風 「里の今昔」
...田舍の正月が近づいたので其用意に蕎麥や小麥や蜀黍の粉を挽くのである...
長塚節 「芋掘り」
...おもはぬ霜ふかくおりたるに此の如きは冬にいりてはじめてなりといふ芒の穗ほけたれば白しおしなべて霜は小笹にいたくふりにけり此の日或る禪寺の庭に立ちて枳(けんぽなし)ともしく庭に落ちたるをひらひてあれど咎めても聞かずたま/\は榾の楔をうちこみて樅の板挽く人もかへりみず十二月七日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...車を挽くと言ふも名ばかり...
樋口一葉 「十三夜」
...氣に向ひた時は今夜のやうに遲くまで挽く事もありまするし...
樋口一葉 「十三夜」
...挽くほどもなく肩まで入るほどの穴がパックリと黒い口をあける...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...なんとしてもあの細かい歯を一枚一枚挽くのでございますから...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...ただ車を駕しおよび犁(すき)を挽くに堪えたり...
南方熊楠 「十二支考」
...何でも出す磨(ひきうす)を試すとて塩を出せと望み挽くと...
南方熊楠 「十二支考」
...第十二 メンチトース牛肉を肉挽器(にくひきき)で挽くかあるいは細かに叩いてバターでよく炒りつけます...
村井弦斎 「食道楽」
...しかし肉が硬(こわ)くなっていたら肉挽器(にくひきき)で挽くかあるいは細かに叩いてパンの間へ挟む方がようございます...
村井弦斎 「食道楽」
...團子の粉に挽くより利用のし方が無いからであらうが...
柳田國男 「食料名彙」
...この地では蕎麦粉は水車の挽臼にかけて挽くが...
柳田國男 「食料名彙」
...それを挽く馬は貨物の重量と路次の遠近に由つて四五頭から十頭までを附けてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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