...太鼓は四挺、踊子は男女(をとこをんな)、小供らも交つて、まだ始まりだから五六十人位である...
石川啄木 「鳥影」
...朝前(あさめえ)のうちに四挺(ちょう)だけといでしまっておかねじゃなんねい...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...未だ一挺取りの枕木は使用せざる筈なり...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...變挺(へんてこ)な手つきをして見せ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一時は慷堂の先輩格として支那革命に挺身(ていしん)した悲堂も...
高見順 「いやな感じ」
...「人生案内」の線路工事の鉄挺(てってい)の音の使用などのようなのがそれである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...砲數二挺」といふから小さいながら一種の軍艦であつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...眼にうつるものは床の間に二三挺の鉄砲と...
中里介山 「大菩薩峠」
...一番上に置いた鑿が一挺...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たちまち――ツヤ 挺身隊に出ようと思うんです...
三好十郎 「猿の図」
...蝋燭(ろうそく)を一挺持って中庄の翁の舞台に来て...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...物凄(ものすご)い銀色の拳銃が二挺(ちょう)...
夢野久作 「難船小僧」
...二十幾挺かの銃身中に、不発だったのも五、六挺はあった...
吉川英治 「上杉謙信」
...五千挺ぐらいあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして最後に――ややおくれて飛んで来た二挺(ちょう)斧(おの)を持った男も...
吉川英治 「新・水滸伝」
...二挺(ちょう)の駕(かご)を列に挟(はさ)んで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...またもや例のピストルが二挺と...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
...独(ひと)り身を挺(ぬき)んで水流を溯(さかのぼ)り衆を棄(す)てて又顧みず...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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