...それを一挺ずつポケットにしのばせて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...わたしは一挺の斧を借り...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...小銃が四挺に拳銃が二挺あります...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...剃刀一挺を得物の死物狂(しにものぐる)い...
中里介山 「大菩薩峠」
...守って来たほかの一挺の駕籠の人を隠すように別間へ置き...
中里介山 「大菩薩峠」
...百目蝋燭を二挺までともし連ねて...
中里介山 「大菩薩峠」
...どりゃ出かけよう」二挺の駕籠(かご)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...スタンドの薄明りで子爵の枕もとには腹をふくらました札入と一挺のピストルが目についた...
浜尾四郎 「正義」
...今日も以上八挺の外は來らず...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...伊作をかばいだしたら挺(てこ)にもおえなくなるのがむかしからの例なので...
久生十蘭 「ユモレスク」
...夫々一挺宛の短銃を腰帯(バンド)の間に備へるのを忘れたことはなかつた...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...そうじゃなくって? 戦争中、木戸が出征してさ、そいで、軍国の妻だなんて、良い気持になって、こいで、挺身隊になって、まっくろになって働いてさ、ヘッ! まるで、そいで、トドのつまりが、軍国主義のドロボウ戦争の手先に使われてたってことになってさ、木戸といったら、ホリョかなんかになってて、しょびたれて戻って来て、泣きっつらかいてるんだもの...
三好十郎 「胎内」
...駕籠(かご)を二挺(ちやう)出させて...
森鴎外 「大塩平八郎」
...糸も何も張って無い古月琴(げっきん)を一挺抱えて弾いていた...
夢野久作 「白髪小僧」
...一心不乱に一挺のカメラの眼に意識を蒐め...
横光利一 「旅愁」
...五挺の鉄砲をならべて人夫共を撃ちました...
吉川英治 「上杉謙信」
...とにかく、播磨(はりま)の円心入道などは、たれより早く洛内突入の旗をすすめ、身を挺して、多くの犠牲も払っている...
吉川英治 「私本太平記」
...五千挺(ちょう)の銃があろうとは...
吉川英治 「新書太閤記」
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