...驚きのあまりそばにありあわせた手斧(ておの)を振るって看守の頭へ打ち下ろす...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...ここでちよつと作者は物識り振るが...
太宰治 「お伽草紙」
...却って振ることが出来る危険をもつ...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...やって来たときからの自分の振る舞いを詫(わ)び...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...けれども途中から急に振るい出しては...
夏目漱石 「永日小品」
...男とも別れだ私の胸で子供達が赤い旗を振るそんなによろこんでくれるかもう私はどこへも行かず皆と旗を振って暮らそう...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...銀の鈴を振るような声で鳴きながら北のほうへ渡って行く...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...さながら花が互ひに銀鈴を振るやうな細い細い声でささやきはじめたやうに思はれると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...もの狂おしい振る舞いではないか...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...両腕を交互に振るようにしてぐいぐいと引っぱる...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...良くないガスでも詰まっているんじゃないか――(頭を横に振る...
三好十郎 「胎内」
...「むだなことを考げえるんじゃねえ」彼は机にしがみついて頭を振る...
山本周五郎 「青べか物語」
...さも誇らしげに幾たびも首を振るのであった...
山本周五郎 「季節のない街」
...この劇場の運命は貴女(あなた)の御返事一つにかかっていると云ってもいいんです」「勿体振る人あたし嫌い……」「いいですか……ビックリしちゃ不可(いけ)ませんよ」「余計なお世話じゃないの……ビックリしようとしまいと……早く仰言いよ」「それじゃ云いますがね……貴女(あなた)はね……」「あたしがね……」「この頃毎晩女中が寝静まってしまってから……轟さんの処へ押かけて行って...
夢野久作 「二重心臓」
...これから先こそ羽根の伸ばしたい放題に振る舞うのだ...
吉川英治 「江戸三国志」
...以前からそこを巣にして威を振るっていた千余のあぶれ者や賊将をことごとく退治してしまいました...
吉川英治 「三国志」
...ただ打ち振る火縄と星を頼りの暗夜行路だったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...「……いいえ」病人は、微かに頭を振る...
吉川英治 「宮本武蔵」
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