...鈴(れい)を振る音...
芥川龍之介 「邪宗門」
...あの小さい尻尾(しっぽ)を振るのは彼を案内する信号である...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...葉子は目に涙をためながら思うままの振る舞いをした...
有島武郎 「或る女」
...その男は田舎の百姓の農具に用ひてゐる金物をつくる鍛冶屋の向ふ槌を振るより他に芸のない...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...柊のいわれ」ともったい振る...
太宰治 「親友交歓」
...」同居人が手を振ると...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...「この人ぢやない」大きくかぶりを振るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頑固(ぐわんこ)に首を振るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」せめて手を振る事によってこの青年の胸が癒されるならば……...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...尻尾(しっぽ)を振るブルジョア的の取引気分があるんだ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...彼らは立派に――人間らしく振る舞った...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...彼も首を振るひ、自棄くそに出来るかぎりの声を絞りださうとした...
原民喜 「壊滅の序曲」
...今晩の私の振る舞いは許されるものではありませんが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...網戸のついたサイドパネルから群衆に向けて熱弁を振るっていた...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...翼生えた若い極醜女で、髪も帯も、蛇で、顔円く、鼻扁(ひら)たく、出歯大きく、頭を揚げ、舌を垂れ振るう...
南方熊楠 「十二支考」
...老人の打ち振る鍬の上げ下しを一心に見守っているが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その轟九蔵との古い関係についても固くなって首を振るばかり……しかし現場(げんじょう)の説明から...
夢野久作 「二重心臓」
...また現在『論語』ほど原典批判の振るわない聖典もない...
和辻哲郎 「孔子」
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