...取り出そうとするときには絶えず振るように注意をする...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...これを振ることによつて威力が發生する...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...背の高さと美男ぶりと『陽気な振る舞い』を克明に書いていますよ...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...風が吹けばしきりに頭を振る...
豊島与志雄 「樹を愛する心」
...目玉をつき立て手をうち振るが...
豊島与志雄 「波多野邸」
...「茂ちゃん、お前のことも、ずいぶんかいてありますよ」「わたしは、かかれたってかまわない」「それから、駒井の殿様も、金椎(キンツイ)さんも、マドロスさんも、みんないいかげんのところがかきうつしてしまってあるのよ、ほんとに絵かきの先生に逢っちゃ、たまらないと思うわ」「商売なんだもの」「こっちの方をごらん、造船所から、竜燈の松の方まで、風景がすっかり写し取ってあるのよ」「商売だもの」「いくら商売だってお前、こんなに、一から十までかいておいて、知らん顔をしているのは憎いわねえ……およしよ、茂ちゃん、うるさいわよう」茂太郎が、あんまり摺寄(すりよ)って来て、肩から首筋へかけた手を十分に深くして、下に置いてある絵をのぞき込むものだから、兵部の娘は、負うた子に髪をなぶらるるようにうるさがって、首を振るのを、茂太郎はいっこう遠慮をしないで、「それはお嬢さん、殿様だって、あんな立派なお船をこしらえながら、知らん顔をしていらっしゃるじゃないの、何でも、仕事をする人はだまってしてしまいますよ」「ませたことをお言いでないよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...今まで通り御交際(おつきあい)になったら好いじゃありませんか」代助は急に三千代の手頸(てくび)を握ってそれを振る様に力を入れて云った...
夏目漱石 「それから」
...すると遠くの奥の方で鈴(れい)を振る音がした...
夏目漱石 「門」
...煙草の烟(けむり)を払い退けるように手を振るのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「そんな事は」お雪は頑固に頭を振るのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」せめて手を振る事によってこの青年の胸が癒されるならば……...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...わしはここで子供のように振る舞った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...再び振るうことができなかった...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...良くないガスでも詰まっているんじゃないか――(頭を横に振る...
三好十郎 「胎内」
...ただ首を振る...
吉川英治 「私本太平記」
...これは宋江が土地(ところ)の農民や雑夫(ぞうふ)を狩り集めて兵鼓(へいこ)を振るわせた擬勢(ぎせい)であったに相違ない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...松明(たいまつ)を振るのが見えた...
吉川英治 「平の将門」
...無言のまま面(おもて)をそっと横へ振る...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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