...彼は頭を強く振るとのろのろと歩き出した...
梅崎春生 「日の果て」
...勝つて歸り給へと帽子を振る...
高濱虚子 「俳諧師」
...幽(かす)かに首を振る...
太宰治 「斜陽」
...がやにわに激しく手を振ると...
橘外男 「逗子物語」
...うまく振る舞うのに巧妙をきわめていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...女中はそのあとをつけて来るような振る舞いをした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...後で叱られると、うるせえから――」「叱られるようなことさえ為(な)さらなんだら、誰が、好んで叱ります?」「はいはい、何うも、皆様、御邪魔様で――では、深雪を頂戴して参じます」小藤次は、立上って、一足踏み出しながら「何れ、支度金を、その内に――」と、小声で、口早にいって「次は、誰が振る役」と、いっている、妹の声を聞きながら、出て行った...
直木三十五 「南国太平記」
...君の手を執(とっ)て打振るほど悦(よろこ)ばしく思った...
新渡戸稲造 「平民道」
...首を横に振るわけには行かねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...子供を改める件(くだり)は首を振るだけなり...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...すべての声が消えて)(再び「寮歌」)歌(第二番の歌詞)豊かにみのれる石狩の野に雁の音はるばる沈みて行けば羊群声なく牧舎にかえり手箱のいただきたそがれこめぬ雄々しくそびゆるエルムの梢打振る野分に破壊の葉音のさやめく甍に久遠の光おごそかに...
三好十郎 「樹氷」
...では御機嫌よく……」「貴方もお壮健で……お気をつけていらっしゃい」戸外は相かわらず紺絣(こんがすり)を振るように...
山下利三郎 「流転」
...彼とやってはいけませんよ」休之助の手を振るのが見えた...
山本周五郎 「風流太平記」
...手を振るとすぐに引込んだ...
山本周五郎 「めおと蝶」
...乞食は意地悪く頭を左右に振るばかりです...
夢野久作 「若返り薬」
...踏切番が旗を振る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...上の山伏は頭(こうべ)を振る...
吉川英治 「親鸞」
...東儀与力が手を振ると...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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