...薬は体一面に浸み渡るような心好い感じを与えた...
田中貢太郎 「神仙河野久」
...幸子は何かその手紙から余り好い感じを受けなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...好い感じのするところである...
田山録弥 「行つて見たいところ」
...軽く浮ついてゐない処だけでも非常に好い感じを人に与へる...
田山録弥 「自他の融合」
...しかし水戸も和歌山も余り好い感じのする町ではない...
田山録弥 「町」
...見て見ると子供には余り好い感じがもてなかつた...
徳田秋声 「チビの魂」
...実に好い感じの老人です...
徳田秋聲 「老苦」
...こんな鼻は一見したところがすっきりした好い感じは起らないものである...
夏目漱石 「永日小品」
...ああした淡い好い感じは与えられますまい...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...しかし読んでけっして好い感じの起るものではない...
夏目漱石 「作物の批評」
...人に好い感じを與へたいと思つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...何ともいえず好い感じのする建物である...
堀辰雄 「木の十字架」
...それも隨分好い感じだらうと思つた...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...辻の全家族に好い感じを起させた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...それから心にも好い感じがしよう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...――本来なら好い感じを受ける筈であるのに...
山本周五郎 「竹柏記」
...温む水の霞んで来るような好い感じで読み終った...
横光利一 「旅愁」
...滑らかな心持の好い感じとなる...
吉江喬松 「山岳美觀」
便利!手書き漢字入力検索